ここ数日ブログで、拙著「堕落のグルメ」(角川SSC新書)の北海道&九州圏の苦戦を嘆いていたからか、昨日は二人の札幌人から
「堕落のグルメ」を購入した
とのメールをいただきました。
ブログでの嘆きに即反応していただきまして、あらためてここに御礼申し上げます。
即効性があるようなのでこれから毎日、北海道人と九州人に訴えていきたいと思うのですが、新刊が売れない理由はお二人とも
知名度がない ← 理由はその地の店を取り上げていない
からだとのこと。
確かに博多では数店取り上げた記憶がありますが、札幌は
フランチャコルタをシャンパンと称して出してきた高額寿司屋のみ
だったかと。
九州や北海道で知名度がないのは当たり前ですね。
これからは仕事にかこつけて積極的に訪問&評価をしていかねばと思った次第であります。
さて本日は友里のライフワークの1つである
マスヒロさん批判
であります。(スケールが小さいと突っ込まれそうですが)
まずはこのFBをお読みください。
パ・セに続いてこの「ダニエル」でもやらかしてしまった
日本の恥
であります。
「アレルギーは?」と訊かれ、ちょっと深刻な表情で「Due to religious reason,(宗教上の理由で)」まで言うと、クールなサービス係が胸のポケットから手帳を出しました。そこで続けて「We can not eat something that is not tasty!(美味しくないものは食べられません)」と伝えると、破顔一笑。いっぺんに打ち解けて、その後は素敵なサービスを受けました。注文もしてないのに、キャビア、フォアグラまで出てきました!一番安い125ドルの3皿(前菜、主菜、デザート)コースを頼んでいるのにです。
中学で習った文法を駆使してメートルになんとか英語で話しかけたようですが、友里に言わせると破顔一笑ではなく
嘲顔蔑笑 → 嘲笑
ではなかったのか。
極東の島国人のつまらないジョークにすべりながらも、125ドルという最安値のコース(テイスティングメニューは220ドル)しか頼めないジャップご一行に同情しての
キャビア、フォアグラのご提供
であったと友里は推測します。
こんなフレーズ(アレルギーの有無を聞かれ、宗教上の理由で美味しくないものは食べられないとの返答)、例えばNYのダニエルに相当する日本のグランメゾン、ロオジエやアピシウスでやったらどうなるか。
キャビアやフォアグラをオマケしてくれるどころか
あのマスヒロさんがこんなアフォな事をマジな顔して言っていましたよ
と、常連客への笑い話のタネにされるだけではないか。
成り的レストランの「ロブション」は別にして、こんな自称ジョークに感心する高額店は存在しないと友里は考えます。
日本でバカにされるのに、アメリカ、しかもマンハッタンでまともに相手にされるはずがない。
困ったことに、この日本の恥はマスヒロさんだけではなく、マスヒロ信奉者も同じ。FBへのコメントでは
粋だゎ~
粋な会話も勉強になります。
洒落てるね。
とバカにするのではなく、尊敬の念を表しているから驚きであります。
推測するに、マンハッタンだけではなく東京(日本)でも高額店へ行ったことがない人たちばかりではないか。
高額店の雰囲気を知っていたら、メートルやソムリエにこんなつまらないフレーズを出したら
バカにされるだけ
とすぐわかるからであります。
そこで本日の結論。
NYの高額店は、日本と違って田舎者や純粋無垢にも寛容
さすがお上りさんや人種の坩堝と言われているだけに、懐はかなり広いようであります。