これほど後味が悪いとは思わなかった、映画「告白」

本日は超久々の登場となる映画評(単なる感想)です。ネタ不足と指摘されたら返す言葉もありませんが、たまたま知ったこの映画の予告編を見て、その「衝撃度」を味わいたく先日一人で見に行ってしまいました。

映画は足が遠のくとしばらく見なくなるのですが、ひょんなことから見始めるとまた止まらなくなるものです。楽しみだった「アイアンマン 2」がまったく期待はずれでして、翌日見たこの松たか子主演の「告白」、しかしこれほど後味が悪い映画が今まであったか。

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つまらないとか飽きるというものではありません。どちらかというと次なる展開が気になって、最後まで目が離せません。でもこれでもかと出てくる学校内の「イジメ」や残酷な描写、そして意外な結末に、見終えて虚脱感しか残らなかった。

結末や予告以外のストーリーをチラッとでも書いてしまうとまた批判を浴びますので書きませんが、娘を生徒に殺されたシングルマザーの女性教師の復習劇、演出方法も一ひねりしていますので、映画館で寝たくない方にはオススメであります。
予告編で松たか子が「ドカーン」と叫んでいた意味もラスト近くでようやくわかったのですが、その意外な結末も後味の悪さを後押ししております。
予告編などをみて興味のある方、松たか子ファンの方にもオススメの映画であります。

しかしこれを言うとよくバカにされるのですが、背の高さはかなり違うと思うのですが、私はこの松たか子と松嶋菜々子の顔が同じように見えるんですね。歳をとると若いタレントの顔が皆同じに見える現象と似ているのかもしれません。

私は映画が始まる前にある上映予告を見るのが好きなのですが、今回ある映画の予告編を見て落胆してしまいました。
その映画とは

SPACE BATTLESHIP  ヤマト

であります。あの名作「宇宙戦艦ヤマト」の実写版です。何十年も前の学生時代、確か日曜の夜放映されていたこのアニメ版を食い入るように毎週見ていた友里。
映画版のエンディングに挿入されていた「ヤマトより愛を込めて」がカラオケでの十八番であるくらい大好きな作品なのですが、実写版での主人公・古代進を見て私の夢は破壊されてしまった。

キムタクよ、なんでこの役を引き受けたんだ!

だいたいこの作品を「実写」で表現することに意味があるのか。松本零士の描く女性像を再現できる女優なんていないどころか、肝心の古代進からして完全なミスキャスト。
間の抜けたキムタクの台詞回しを聞いて私は怒りを通り越して悲しさが残るだけとなりました。

なんで「キムタク」がヤマトに乗っているのか。パイロット、脳科学者、検事と何を演じても唯我独尊と言いましょうか、役に成りきれずというか素のままで台詞をしゃべり、演技というものをまったく感じさせないキムタク。
古代進との共通点は、背が高くない所ぐらいか。ヤマトファンが暴動を起こさないのが不思議であります。

年末に公開されるようですが、アニメ放送を見た我々世代は夢が壊れるので、映画館へ行かない方が無難と考えます。