先日恵比寿のワインショップに入ってデイリーワインを物色していましたら、「唇」の絵が描かれた派手なラベルのワインを見つけました。キャッチは確か、
世界を旅した旅人・中田ヒデが惚れ込んでプロデュース
みたいな内容でありました。
世界100ヶ国以上を一人旅し、職業の1つが「旅人」と自称する元サッカー選手・中田英寿氏。
TVなどでは大勢のTVクルーを従えて各国を回り、現地の有名人や著名人から声をかけられていましたが、これで一人旅と言えるのでしょうか。
一人旅のはずなのに
今までいくらお金を使ったのかは、会計士に聞かないと分からない
と言っているそうですが、自分で支払わないで一人旅しているとは不思議であります。それともメモを全くとらず足し算もしないのでしょうか。そのことを指摘しているブログもありました。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/akio/article/52
?中田というのはゴーマニストに見えてコンプレックスの固まりなのだ
との意見に友里は諸手を挙げて同意します。
話は逸れましたが、その中田プロデュースのワイン、「ランブルスコ」で3675円とデイリーワインとしては高かったのですが、これもブログネタと思い切って買ってしまったのです。早速ネットで検索しましたところ、中田の公式HPにも宣伝サイトがリンクされておりました。
http://nakata.net/jp/index.htm
http://www.eggstore.jp/html/newpage.html?code=38
ランブルスコとはイタリアはエミリア・ロマーニャ州の赤ワイン。微発泡していまして別名「赤いコーラ」と言われていたと記憶しております。アルコール度がそれほど高くなく甘めで、とても料理に合わせて飲むようなワインではないと思っていたのですが、そのようなワインのどこが
泡まで深紅に色づく本格的な赤ワイン
なのか。?
パン、チーズなどはもちろん、肉料理、魚料理、またスイーツとの相性もよく、さまざまなシーンで楽しんでいただける
上記のキャッチを検証するため先日知人と早速試してみたのです。
結果は予想通り。妙に甘ったるくて、赤ワインのタンニンや酸が苦手な人がガブガブ飲むならわかりますが、真っ当なワイン好きが肉などのしっかりした料理に合わせて飲むワインではありません。
一口飲んで我々は「こりゃアカン」とすぐ結論を出したのです。このワインを取り扱っているレストランは、あの「カシータ」系列とカフェがほとんどということでも、どんなワインかおわかりいただけると思います。
恐らくパルマのチームに在住していた時はじめて飲んで、
こりゃコーラみたいで甘くて美味しい
と飛びついたのではないか。以前からワインに造詣が深く経験が豊富であったら、この手のワインは飲み流すはずだからです。
私はこの手の商売人の胡散臭さが好きではありません。
一人旅ならTVカメラを呼ばず黙って一人で世界を回ればいい。朝青龍とのサッカーにもTVを呼ぶな。安藤忠雄氏に改築させたマンハッタンのビルは売りに出していたといった噂も以前聞きました。
サッカー以外で無理して「背伸び」をしてしまうのは、素が薄いだけにミーハーや純粋な人以外には滑稽に感じるのがわかっていない中田ヒデ氏。
サッカーで秀でているのとワインや料理の味がわかることは別問題。ただし「金儲け」の才能だけはあるようです。
最後に。
サイトでは3500円(税込)→2940円(税込)と大幅に値下げしています。売れ行き不振なのでしょうか。
販売元ではここまで値下げしているのに、恵比寿のワインショップでは、定価(税込)に更に消費税を掛けて3675円で販売している不思議。こんな事では、他のワインも余所より高いのではないかと勘ぐられてしまうでしょう。