読者の方から「週刊現代の特集を読んだ」とのメールを沢山いただきました。1万円くらいで接待にも使える東西の店をリストアップする手伝いと選んだ根拠を示しただけなのですが、カラー8ページのあんな大きな企画になるとは思いませんでした。この週は他にネタがなかったのかもしれません。なにかお店の「宣伝」に一役買ってしまったみたいで、普段のスタンスとは乖離してしまった印象を与えてしまったかもしれません。
各店同じように取材したのでしょうが、1ページで扱われた店、半ページの店、1/4ページの店の分かれ目はどんな理由だったのでしょうか。かなり「宣伝効果」に違いがでてしまったと思います。
「阪川」にあんな立派な個室があったのか。、「おざき」や「トルナヴェント」は料理一皿の写真ををアップで載せていますが、かなりのボリュームです。この写真に釣られて訪問した客ががっかりしないように同じような量を盛っていただきたいものです。
「音戸山山荘 畑善」は雰囲気が接待にむいているだけで、個人ではランチ以外はCP感良く感じないと思います。美味しい質の良い焼肉屋は他にもありますが「きらく亭」を選んだ理由は「予約可能」と焼肉屋の中では清潔感があると判断したことです。
「銀座 鮨一」はインターフォンの存在を高く評価しました。接待相手にウケるでしょう。「すし善」の影響を受けているようで、勝どきの「さ々木」と同じく、それほど江戸前仕事を感じません。「山わさび」という北海道のホースラディッシュを使っているのが変わっているでしょうか。
オーグードの2店目「メルヴェイユ」は乱心して3店目「ミノビ」を出してしまった現在、このグループの最後の砦でしょうか。「山さき」、やはり出身の「なべ家」より半値で同レベルの料理が味わえることを最近確認しました。
「楽亭」、先日神楽坂の「天孝」の1万7000円コース(これしかない)を食べて、あらためて刺身の良さと価格が高くなく、量や美味しさも再確認しました。東京随一でしょう。
「けでらせら」は8000円ではCPがかなり良く感じる料理です。「てら川」、最近あまりその名を聞かなくなりました。埋没気味でしょうか。今回は「花霞」が取材を断ったので急遽選びました。当初と同じCP感を与え続けていただきたい。「割烹 まとの」、1万3千円あまりのコースでは質、量ともかなりお得です。
「南進」は個人にはぜんぜんおススメできないフグ屋です。山本益博氏や関西在住のライターたちが絶賛しているのでどうしても大阪の店をということで掲載したようです。
「すし貫」は北新地という立地が大きなポイントでした。
さて、「店評価ブログ」に、過大人気店の「リストランティーノ バルカ」とそのCP高い「建仁寺 割烹まとの」を追加しました。お立ち寄りいただければ幸いです。
しかし「バルカ」、なぜ人気が出ているのか不思議です。ちっとも料理に魅力を感じませんでした。