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今週木曜発売の「週刊文春」に、有名店の銀座進出についての記事が載っていました。
「うまくいくのか? 今、有名飲食店がこぞって銀座進出」と銘打った記事、「あら輝」、「カーエム」、「アロマフレスカ」の銀座移転に関して関係者のコメントがいくつか載っています。
長引く不況で空き物件が急増し、契約料も激減して銀座進出が容易になったとの見方がありました。

確かに「あら輝」の弟分みたいな大阪鮨職人(近く東京の上野毛に移転)は、「銀座はガラガラなのでいくらでも場所があるから大丈夫」と言っていました。
でも「あら輝」が当初見込んでいた場所(8丁目近辺の高額鮨激戦区)でのオープンが頓挫、銀座移転が延期になってしまって玉突きのように「あら輝」後に入ろうとした彼が焦りまくっていた、といった話も漏れ聞きました。「あら輝」の実際の移転先は銀座5丁目と言っても、中央通りの晴海側より更に条件の悪い昭和通りの外側。あの「井雪」の隣です。記事が言うほど銀座の移転は簡単ではないようです。

銀座から西麻布へ移転した「ナルカミ」や今年で閉店の「ピンキオーリ」の例もあります。銀座では同伴や接待の客が狙え、コースや酒類を高く設定できるとありますが、誰でも銀座へ出れば成功するというものではありません。
私が予想するに、鮨屋以外のジャンルの銀座移転は厳しいものがあるのではないか。最近になって地方でも高額鮨屋が存在できることを知った友里、銀座でもよほどのヘタを打たなければ、高額寿司屋の商売は成り立つと考えます。

一番面白かったコメントは最後の料理ライターの一言。

奇しくも銀座に出したがるのは地方出身のシェフばかりなんですね

には思わず膝ポン。

さて「店評価ブログ」に、先日シャトー・マルゴーとのコラボのガラディナーを開催した「ひらまつ」と宅配ピザ・フォーシーズの傘下にある和食店「有季銚」をアップしています。
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