「山本益博の厳選! 取り寄せごはん」

アマゾンで購入して目を通しました。感想をはっきり言わせていただくと、非常に安直につくった本。
カラー写真は使っていますが、150ページに満たない薄い本なのに1400円(税別)もかなり高い。内容も、「マスヒロコレクション」で宣伝しているものがかなりかぶっています。
「マスヒロコレクション」と同じく、業者から宣伝料をキックバックで貰うとしたら、印税との二重取りでかなり「美味しい出版」であると考えます。
巻末では調理器具なども宣伝紹介しているのですが、首をひねる説明文が気になります。
「Staub」の鍋のところで、この鍋を自宅では「グリル」や「ロースト」に使っているとありますが、本当かいな?
「いちぼ」を牛肉の「モモ肉」としていますが、「尻の部分」が一般的だと思います。
また得意の知ったかぶりというか、知識や経験の浅さも露呈。
「スクリュープル」というスクリュー式のワインオープナーの宣伝では、「古いコルク栓でも失敗はまずゼロ」と言い切っております。
この人、本当の古いコルクを開けたことがないんでしょう。スクリューを機械的に真っ直ぐ打ち込むことしかできないこのタイプでは、コルクがボロボロ、もしくは縮んで緩くなっているコルクは抜けません。ワインの中へ落下させて茶漉しで濾過して飲むことになります。
だいたいこのタイプは、スクリューの先がコルク栓を貫通するので、若いワインでもコルクの粉がワインに入る可能性があるんですね。デイリーワインでしか使えない代物です。
さて、「モウラ」に神楽坂の和食「小室」をアップしています。
最近はあまりマスコミに露出していませんが、有名で人気店の1つ。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/