最近よく見る東京の高額和食のコース制、最近は1コースオンリーの店も多くなってきたようです。
歩留まりを考慮した食材の有効利用、店側からは理想的なシステムですが、J.C.オカザワに言わせるとその「お仕着せ」が面白くないようで、和食屋訪問経験の少なさの言い訳にしております。
先月だったか6月だったかある月の日曜、「分とく山」が20周年記念パーティをしておりました。継続も力なり、昨今の若手の和食店との差別化が難しくなっていると思いますが(逆に差をつけられている場合が多い)、東京での「コース1本」のはしりの1店ではないでしょうか。
では京都はどうだと言いますと、「1本のみ」は少ないと思いますが、多くの京料理屋がコース制を取っています。カウンター割烹の体裁の店でも。
そんな中、先日久々にこれが本当の「割烹」かなと思う店を再訪したのです。
祇園丸山近くの「阪川」。お任せコースもありますが、基本は多々あるお品書きからの単品注文であります。好きな食材、調理法を自由に選べるのが外食の基本だと思いますので、リピート客含め外食好きには使い勝手が良いでしょう。
その他、多店舗展開で良い先入観をもっていなかった「たん熊 北店」の本店カウンターも基本は単品注文でありました。
今現在、深夜ではなく夜のオープン直後から単品注文を受け付けている高額和食屋が東京に存在しているでしょうか。
食材の有効利用が出来ない単品注文システム、店側のリスクや手間暇の増大を嫌う店が多いのが残念です。
かくいう「阪川」も仕出しのようなことをして食材の有効利用に努めているようです。「たん熊 北店」も座敷でのコースがありますから、カウンターのみの店とは条件は違いますね。
さて「モウラ」に銀座の3つ星鮨屋「鮨 水谷」をアップしております。「さわ田」の人気が落ち着いた今、現在最も予約が取りにくい「高額鮨屋」ではないでしょうか。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/