先週「ガチミシュラン」の編集担当だった方から、本に挟んであるアンケート葉書のコピーが送られてきました。
拙著への意見・感想と5段階評価(大変よい・よい・どちらでもない・不満・大変不満)であります。
20歳代半ばの方から上は70歳を優に超えられた方まで、男女の割合は半々といったところでしょうか。中には便箋6枚のお手紙を添えて送っていただいた方までいらっしゃいました。
ここに心より御礼申し上げます。
わざわざ手間かけて送る方々ですから、私への苦言や反論もあるのかと思ったのですが、私の元に来たコピーはすべて「大変よい」か「よい」の2種だけでした。編集サイドで検閲しているのかわかりませんが、すべての方から応援をいただく内容でありまして、あらためて感謝する次第であります。
一番多かったご意見は「目線」についてでしょうか。一般客に徹し自腹覆面を通すスタンスに賛同をいただきました。
「さとなお」さんを事例に挙げるまでもなく、この分野、ちょっと名が売れる、本を出出すことができた、となると店などで「名乗ってしまう」人がほとんどです。
本名を出してしまう、特定の店に必要以上に入れ込む、料理人や有名人との人脈自慢をする、家族(妻)も便乗してくる、などその自己顕示欲を抑えきれない人は多い。(以上の条件を全部満たしているのは「さとなお」さんですけど)
おそらく本人だけではなく家族も「出たがり」の性格なのでしょう。
特定の店や料理人との仲の良さを読者に開示した段階で、プロ(副業も含めて)は店評価や探訪記を公開するべきではないと思うのですが、自身の本業に利用でき老後の生活向上にも繋がると思っているのでしょうか。恥もなくスタンス変更する人が多いのが残念であります。
今回は私の意見やスタンスに賛同していただく方ばかりの意見でしたが、私と異なる考え方の方も沢山いらっしゃるはずです。味覚もまったく違う方も多いでしょう。
論点のすり替えではなく、料理人や客も参加して本質での意見交換や論争をすることによって少しでも飲食業界がまともになることを私は望んでおります。
友里掲示板
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