昨日からネット環境の良くないところに来ています。ネタを考えていなかったこともあり、本日は友里としてデビュー以前に私がやられた「詐欺まがい」のことを書きます。私にとっては恥部みたいなものなのですが、もう時効でもありネタ不足には変えられません。
この手のインチキ商売は現在も存在していて、私のような純粋無垢な人(笑)が未だに騙されているのではないでしょうか。
早朝の神宮テニスクラブの帰宅時(午前7時前)でありました。
クラブから並木通りを右折し青山通りへ向かった瞬間、後ろからクラクションを鳴らされ、ラントバンのような車が横に並んで止まってくれと年配オヤジが合図してくるのです。
ぶつかってもおらず変だと思ったのですが、悪い人ではなさそうなので停車したのが運の尽きか。
年配オヤジは
「いやー、目出度いことがあったんです。今朝、娘が孫を慶応病院で産みましてね。私は吉兆など料亭へ海産物を卸しているので、お礼に先生(担当医と判断)へ持っていったのですが規則で受け取れないと断られちゃいました。
せっかくのお祝いものいなので、どうぞタダで持っていってください。卸値で10万円分くらいのものです。」
トランクには蟹だとか貝類など海産物が結構乗っておりました。
冷静に考えたら変だと思いますよね。でも急いでいたのと自分の子供も小さかった時の「お目出度」、そして実際慶応病院が近いこともあって、半分信じてしまったのです。
「タダっていうのは気が引けるので、お祝い兼ねてちゃんと支払いさせていただきます」
と勢いよく財布を出したのですが、中身は3万円ほどしか見当たりません。
「これしかないんですけど」と言ったらこの年配オヤジ、内心ではしめたと思ったのでしょう、「それではその分だけお譲りします」と私の車に積み込み始めました。
全部タダでくれると言ったのに、3万円払うと言った途端その一部だけの譲渡。しかもこの蟹などが「冷凍物」だったんです。
何か変だと思ったのですが、時既に遅し。オヤジは3万円を握りしめてさっさと発車していってしまったのです。
複雑な気持ちで帰宅後、その蟹を一口食べて「やっぱりやられた」とやっと確信しました。不味くて食べられた代物ではありません。
家人からは「人がよいというよりアホ」と散々バカにされたのは言うまでもありません。
後日念のため「吉兆」へ確認したのですが、「弊店では一切冷凍物は使用しておりません」と言い切られたのを付け加えさせていただきます。
私が「タラバ」だけではなく、旬の「松葉蟹」も食べたいと思わなくなったのは、間人で食べ過ぎたのが切っ掛けではなく、この「トラウマ」が主因かもしれません。
しかし、人の祝い心につけ込んだこの「お目出度詐欺」、引っかかる人間がバカだと言われればそれまでですが、結構な商売になるようです。
その後も似たような「詐欺商売」に声をかけられたことがあります。
西麻布だと記憶しておりますが、歩いていたらライトバンの男性からまた声がかかりました。トランクにはスーツのような衣類がびっしりです。
「会社が倒産してしまって困っています。いくらでも良いので引き取ってくれますか」
とか言っていましたが、無視して立ち去ったのは言うまでもありません。私は簡単に騙せると思われる雰囲気を持っているのでしょうか。
友里の覆面を被っているときと違って、表の時の私は単なる「純粋無垢」な人間であるというのが本日のお題であります。
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