リソレで肉汁を閉じ込める、はデマだった!

体調は戻っていたのですが、昨日は一日家でゆっくりしていた友里。午後になんとなくTVをつけたら面白い番組を発見したのであります。

踊る!デマ調査隊

と題するもので、タレントが一般に受け入れられている通説を検証し、それがデマなら発信元へ抗議、そして修正を求めに行くという企画であります。
どこまでヤラセというか、あらかじめ筋書き(段取り)が出来ているのか、真のガチンコではないと思うのですが、純粋無垢な視聴者にはなかなか面白いものではないか。かくいう友里も純粋無垢だからか、見入ってしまいました。
印象に残ったのは2つ。まず1つは

ネズミはチーズが大好物はデマ?

でありました。何匹ものネズミを使って本当にチーズが好きなのか実験したところ、食パンやヒマワリの種は食べてもチーズ(ハード)に近寄るネズミはいなかった。そこでデマ捜査官が乗り込んだのが

「トムとジュエリー」を製作するワーナーブラザーズ

であります。わざわざハリウッドまで乗り込んで面会した相手は「トムとジェリー」のプロデューサー。実験結果を見せたら演技なのかかなりショックを受けたように見えましたが、チーズを出さないようにするかは今後は時間をかけて検討していくと発言しておりました。とりあえずは妥協案として、本当にネズミが好きな食パンを取り上げ

チーズサンド

にするといったアメリカ風シャレで幕引きとなったのであります。
もう1つの企画は

ステーキは焦げ目をつけて肉汁を閉じ込める

という通説を検証するものです。このブログを読まれている方なら、こと肉汁に関してだけに注目したら、焦げ目をつけた方が不利だというのは既知のこと。当然のことながら、実験結果でも焦げ目なしの見た目気持ち悪そうなステーキの方が肉汁は逃げていなかった。
デマ捜査員たちはこの焦げ目のないステーキを見て

美味しくなさそう

と発言していましたが、彼らはカンテサンスへ行っても同じ発言ができるのでしょうか。
またこの企画のメイン捜査官はフードアナリストの眞鍋かをり。本当にこんなこと(肉汁が出てしまう)を知らなかったのでしょうか。
番組ではこのデマを流したのはあの飲食店業界に隠然たる力を誇っている

辻調理師専門学校

と断定しておりました。この学校が1989年に発行した教科書「プロ調理の基本 フランス料理[肉]」には

リソレは強火でまんべんなく。リソレは肉の表面に壁をつくって肉汁を外へ逃がさないための操作です

と立派に書いてあったからであります。憤慨したフリをして大阪の辻調理師専門学校に乗り込んだ眞鍋かをり、フランス料理担当の先生に抗議していたのですが、その先生のトボケに思わず笑ってしまたったのであります。

(ホント)書いてますな~

20年以上前の教科書なので知らなかったと言わんばかりに2009年に発行された現在使用の教科書を持ってきて弁解するには

今の教科書にはリソレをしろとは書いてあるが、壁をつくって肉汁を逃がさないとは書いていない(要約)

とのこと。更に

焦げ目をつけた方が美味しく、流れ出した肉汁もソースなどに使えるのでより美味しくなる

とも言っておりました。
ここで検証精神ある友里は1つの疑問に気づいたのであります。
牛に限定したものかわかりませんが辻調理師専門学校では

焦げ目をつけない半生に見える長時間(低温)ローストを認めていないのではないか

という点。そして新たにわかったのが、なぜカンテサンスでソースが出ないのか。それは

長時間ローストではソースの素となる肉汁がとれない

からだということであります。(これは単に皮肉でありますのでご理解ください)

カンテサンスはじめ生焼き長時間ローストを前面に出している店に辻調理師専門学校の出身者はいないのでしょうか。それとも学校で教わることなんて実社会では何の役にも立たない(普通のサラリーマンでも同じです)と割り切っているのでしょうか。
その辺りまで眞鍋かをりに突っ込みを期待するのは無理だったようであります。

それにしても未だに日本フードアナリスト協会の客寄せパンダをしているのか眞鍋かをりさん。

日本フードアナリスト協会は、食、食文化を中心に<食>に関わる幅広い知識・教養を身につけたフードアナリストを認定および育成を目指します。

という日本フードアナリスト協会の設立趣旨は

デマで実態は単なる資格商売

であると暴くことができれば、友里は真のデマ捜査官であると認めることにします。