第995回 自称料理評論家、フード・ライター、レストラン・ジャーナリストたちよ

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  • 2006年5月31日(水)
私は3年間、一貫して山本益博氏など料理評論家、
大谷浩己氏などフードライター、
犬養裕美子さんなどレストラン・ジャーナリストに
問題提起してきました。
浅妻千映子さんにも、料理人に寄生して本を共著で書いて
料理人を勘違いさせるな、と厳しく書いたことがあります。

しかし、友里の露出機会は減っても、
彼らの活動は盛んになることはあっても減ることはなかった
この3年間。
ついには、来栖けい氏という、
違った形の「ヨイショ、店癒着ライター」の新種まで
発生してしまいました。

なぜ彼らは客といった立場を踏み越えて、
店や料理人と親しくなりたがるのか。
また、親しい店をランキングの上位へ位置するのか。
出版パーティに上位ランクの店の社長が駆けつける様は、
傍目に異常に見えるのに、なぜ彼らはわからないのか。
完全に舞い上がり、自浄作用が働かなくなってしまったのが
この飲食店評論家、ライター業界であります。

彼らはこの道でなんとか
食べていこう、稼いでいこう、目立っていこう
と必死のようですが、飲食店評価なんて誰でもやっています。
ネットでは数え切れないくらいの乱立。
時々私も色々と見てまわりますが、
山本氏、浅妻氏、大谷氏、来栖氏などより
ずっと味、料理がわかっているのではないかと思う人も多い。
所詮、免許も何も入らず、
「私の味覚、舌は絶対だ」と誰にも論理的に証明できない、
「言ったもの勝ち」の言葉が吐ける、
つまり厚顔無恥な人ならだれでもなれる商売であります。
私はよく思うのですが、彼らのコメントを見て、
「ホントに味がわかっているのか」
とあきれ返ることがしばしばあります。

料理人との仲や料理人の能書きを真に受けてべた褒めする前に、
彼らには経営知識などを磨いてもらって、
もっと多面的、大局的に飲食店を評価してもらいたいものです。
なぜ自分が褒めた店に客が入らないのか。
なぜ自分がプロデュースした店が不評なのか。
なぜミーハーな人しか押しかけないのか。
本当に美味しくてコストが見合っていれば、
どんな客でも放っておかないと思うのですけど。