第996回 3年間有難うございました

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  • 2006年6月1日(木)
いよいよ本日でこのコラムを卒業させていただきます。
3年間という長い間、
皆様にはお付き合いいただきまして有難うございました。
コラムを借りてで恐縮ですが、あらためて御礼申し上げます。
ど素人の私が何かの間違いで本を出し、
ちょっと話題になって勘違いして
コラムニストを気取って言いたい事を書きまくった3年間。
私の人生では忘れることの出来ない充実した期間でありました。
そのチャンスを与えていただきました邱さん、
そしてじゃじゃ馬を乗りこなし
時にはありがたいご注意をいただきました秘書の井口さん、
そして間に入って大変苦労された編集担当の安念さんには
深く感謝しております。

形は未だ整っておりませんが、
http://www.tomosato.net(※1)で
今後も同じようなことを続けていきたいと思っております。
自己顕示欲の旺盛さを自覚している友里でありますが、
今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて最終回を飾るにあたりまして、
読者の方からリクエストがありました。
最後くらいは、最近の友里のおすすめ店をいくつも挙げてみろと。
そこで、ジャンル毎に
おすすめ店とワンコメントを書いてみたいと思います。

―和食―
霞町 すゑとみ
気が弱そうな主人が今のところ一所懸命造っている料理は、
近所の彼の修業先「分とく山」より5千円安くて
内容はかなり上です。
でもこう書くと、修業元から苛められるかも。

祇園 花霞
丸山出身の料理人。
1万5千円から2万円と単価は高いですが、
支払額に見合った満足を得られました。


―鮨―

銀座 くわ野
まったくの街場寿司出身のようですが、タネ質、仕事、となかなか。
ツマミも豊富でお酒バンバン飲んで2万円超えです。

ととや 銀座
スキンヘッドの主人は実は怖くありません。
握りだけだと1万5千円くらい。
ここのヅケや赤酢を使った酢飯を試してみてください。
昼は空いています。というか客がほとんど居ない。

すし 椿 銀座
雇われ料理長ですが、ここのツマミの豊富さは凄いです。
勿論うまくて酒がすすみます。
しかし握りでは酢飯は甘いというか、
やさしすぎて好みが分かれるでしょう。
握りは私の好みではありません。

―フレンチ―
ボン ピナール テレ朝通り
ラトリエ ロブションのシェフソムリエが独立した店。
奥さんがシェフです。
この店の特徴はワインの値付けの安さ。
はっきり言いますと、
ワインショップの小売値より安いものがあります。
ドンペリが1万3千円、クリュッグ グランキュヴェが1万5千円。
料理はシェフのポテンシャルを感じるものの、
皿出しも遅く今後に期待したいです。

ブラッスリー ドゥ クワン 三宿
カウンターとテーブルのビストロ料理。
安くて種類も豊富、ポーションもきっちりで味もよいです。
ワインも安いものが多く、予算はかなり飲んでも1万円しません。
カウンターは換気がわるく油のミストを被りますので注意。

―イタリアン―
リストランテ カシーナ カナミッラ 白金
イタリア全網羅的なメニュですが、
それぞれの地方料理が本格的でなかなか。
ワインリストは、一般とレアワインと2冊用意してあります。
かなりのレアワインが揃っています。

トラットリア トルナヴェント  西麻布3丁目
ピエモンテ料理といいますが、それほど専門的ではない。
ここはマダムの接客と笑顔を見に行ってください。
料理は方向性を変えないと
(地方色を出さないと)難しいと思います。
幼児も入店可。お昼もやっています。
もとアクアパッツァのところです。


珍しくお勧め店を書き続けたので、体調を崩しそうです。

読者の皆様、長い間有難うございました。
いつかお店でお会いすることがあるかもしれません。
ワインや日本酒を飲んだくれている中年?をみかけたら私かも。
皆様も食べすぎ、飲みすぎに気をつけ、
マスヒロさんはじめマスコミのべた褒めを真に受けず、
しっかりと見極めてお店を選んでください。
本当に有難うございました。

※1 http://www.tomosato.net