第984回 シェフを替えて集客成功か、ド ラ シテ
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- 2006年5月18日(木)
数多くの有名シェフを輩出したことで知られております。
「オー ミラドー」の勝又シェフをはじめ、
現オーナーのマダムが担当している姉妹店
「オー シザーブル」を含めると、
「アラジン」の川崎シェフ、
「ブルギニオン」の菊地シェフなど有名シェフの数々。
しかしここ数年、
あまり注目を浴びず集客に苦労していたようですが、
一昨年末、若いシェフに交替してから、活気を取り戻しました。
コース主体から夜はアラカルト中心に価格を押さえ、
ワインも流行のロワールや南仏のビオワインが主体です。
以前は古めの高いグランヴァンがウリでしたから、
トータルではかなり客単価が下がったかもしれません。
相変わらず狭いホールに黄ばんだ壁など内装は変わりませんが、
料理はビストロ料理1本。
前菜はブーダンノワール、
ブーダンブランや田舎風パテなどが2千円以内。
特にこの店のブーダンブランは必食です。
バニラ風味のフォアグラテリーヌは、
2人前(4800円)からで量が多いのが難点ですが、
話のタネに1回はいいでしょう。
メインでお勧めは「テット・ド・コション」。
豚の頭料理ですが、添えられたラヴィゴットソースとの相性も抜群。
馬肉のタルタルが肉の旨みを感じず期待はずれでしたが、
鴨のコンフィ、白金豚のすね肉など、
和牛リブロース(3900円)を除いて3千円以内なので、
格安だとは思いませんが、
そこらの店よりかなり満足感をもって店を後にする事が出来ます。
再訪して他の料理も制覇してみたくなる店でした。
ワインは今をときめくワインバイヤー・合田女史との関係なのか、
ビオワインを全面に出しています。
彼女のいつのまにか
「ビオワインでなければワインに在らず」の
営業姿勢の転換に疑問の友里としましては、
選択肢が少ないのが残念。
体に良いという前に、
合田女史の商売によいワインではないかと勘ぐってしまいます。
<結論>
いわゆるビストロ料理ですが、手をかけてきっちり造っています。
喫煙可なのがいただけませんが、
ランチは特にお得感がでていてお勧めです。
近くに行ったらぜひ訪れたい店の一つです。