第938回 脇が甘くて筆がすべりすぎるよ、伊藤さん
- Tweet
- 2006年3月31日(金)
「大人の食べ歩き」を降板させられた伊藤章良さん。
ネットでの活躍場面がなくなるという事態に
「さとなお」さんが救いの手を差し伸べたようで、
お二人での「うまい店対談」がほぼ毎日更新されています。
借りがあるからでしょうか、
最近も友里の「自腹でなくなっている」という問題提起に、
「さとなお」応援団として見事にバックアップされていました。
「さとなお」さんが会社経費で食べているところを見たことがない。
よって自腹に変わりがない、との泣かせる忠臣ぶりでした。
勤め会社の費用で食べていない=自腹、
という安直な弁解に対しては、明日に詳しく書くとして、
この伊藤さん、
結構脇が甘くて筆が滑りすぎて失敗しているんですね。
例えば3/7の対談で、
「北島亭」へワインを持ち込んだことを自慢されていました。
「この店にワインを持ち込む禁断の技を教えてもらって」
と己の強い自己顕示欲、自慢癖を抑え切れなかったのか、
「禁断の技」という言葉を使って、持ち込み不可の店に、
なにやら凄いコネでも出来たようなことを書いてしまったのです。
すぐさま読者からクレームがあったようで、
原則持ち込み禁止ではあるが、
特別事情(例えば記念日とか記念のワイン)とかを話せば、
「誰でも持ち込みを許可される」、
店にワインを持ち込むべきではないというスタンスなので
「禁断の技」と書いたが誤解を招いた、
と苦しく情けなく訂正をしていました。
私もすぐさま確認したのですが、
理由を言えばあっさり持込を認めてくれる店で、
「禁断の技」なんかまったく必要ないことがわかりました。
彼は「純粋な読者」を甘く見たのでしょう。
「禁断の技」=さすが伊藤さん、と示したかったのでしょうが、
かえって評判を落とす結果となりました。
オールアバウトを降板させられた理由も
彼の脇の甘さと言われています。
かなりの配信数であるメルマガに、フランス土産として
「口蹄疫」で輸入禁止となっている
「アニョー」を隠れて持ち込んで
仲間と食べた事を自慢してしまった。
最後に「こんなこと書いて大丈夫かな」と
自身も少しは気になっていたようですが、
やはり大丈夫ではなかったのです。
「さとなお」さんとの対談で、
オールアバウトとの契約解除の経緯を書いていますが、
肝心の「アニョー持込」などメルマガ内容にはまったく触れず、
配慮のないメルマガを配信してしまったことで、
オールアバウトから事情聴取があり、
前半は事実、後半はフィクションと弁解したが、
突然契約を破棄すると通告されたと被害者ぶっておられました。
しかし、メルマガの前半部分は食べ仲間たちとのパーティの様子と
フランス土産にアニョーを冗談で要求されたこと、
そして後半部分は正に、アニョーをパリのどこの店で買って、
どうパッキングして、
どう成田を通関したかを詳細に自慢口調で語ったもの。
この後半部分がフィクションということは、
アニョーは持ち込んで食べていないということになります。
彼のこの発言を信じたいとも思いますが、
もし、アニョーを持ち込んでいるとしたら、
これはネットが主体とはいえ言論人としてはあるまじき
「偽装発言」。
百万が一、フィクションだとしたら、
「アニョーを持ち込んでいないのに持ち込んだ」
とメルマガに虚偽を記したわけですから、
オールアバウトなどからの指摘がなければ、
メルマガ読者へは嘘をつき続けることになったはず。
これまたライターとしてはあるまじき行為と言えるでしょう。
しかもそのメルマガには、
フィクションの断りや雰囲気はまったくなかった。
「アニョー」を持ち込んでいたとしたら、
オールアバウトへの弁解と
「さとなお」さんとの対談の読者への偽り発言になり、
「持ち込んでいても、持ち込まなかったとしても」
どちらも結果は「虚偽」。
ライターとしては「致命傷」だと私は考えます。
対談仲間としてだけでなく、伊藤さんとは親しい食べ仲間でもある
「さとなお」さん。
事の真相をご存知のはずだと思いますが、
伊藤さんとのお気に入りのお店のヨイショに忙しいらしく、
「真相の封印」に一役買っていらっしゃるのは
いかがなものでしょうか。
「偽装発言」の疑いがある、真相を知る立場にあるのに
逆に擁護する発言までしてしまっています。
都合の悪いことはスルーする「得意技」は健在であります。
もし、持ち込んだアニョーを親しい料理店へ持ち込んで
シェフに料理させていたとしたら、
輸入禁止を知っていながら捌いたシェフと糾弾され、
そのシェフにも迷惑がかかるというもの。
事実は本人たちにわからず結構広まるものです。