第913回 ようこそ J.C.オカザワさん 7水谷と龍圓はいかがなものか

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  • 2006年3月6日(月)
オカザワさんと個人的なやり取りの中、友里の評価で、
掲題の2店はまったく承服しかねるとのご意見を伺いました。

「鮨 水谷」の酢飯は、しょっぱくってたまらない。
あれではタネとのバランスが取れるはずがない。
タネ質や仕事以前の鮨自体の方向性の問題である。
ホントにうまいと思っているのか。
浅草の「龍圓」は、悪くはないが、
わざわざ傑出している如く取り上げる店ではないのではないか。
友里は、
正面から反論してきた人間に逆に甘くなる傾向があるようだ。

「水谷」に関しましては、酢飯を含めてタネ、仕事とも
昨年のオープン、移店の店ではトップに位置する店と
私は申してきました。
確かに酢飯は横浜時代より特徴がでていましたが、
砂糖を若干使用しているようで、
逆に塩や酢が目立つのではないかと言い訳したのですが、
特に鮨に関しては自信をお持ちのオカザワさん。
納得されないようでしたので、
久々に知人と訪問して確認してきました。
酢飯の確認ですから、今回は最初から握り。
はじめのうちは、
いつものようにしっかりした酢飯で旨いではないか、
と食べていたのですが、3貫ほど食べていくうちに、
後味というか余韻に
かなりのしょっぱさが残ることに気がつきました。
以前はこれほどだっただろうか。かなりの塩を感じるのです。
日本酒がかなりすすんでしまう味付け。
オカザワ氏から先入観を植え付けられた結果なのか、
この日がたまたまなのか、世間で特徴ある酢飯を賞賛されたので、
より違いを出そうとやりすぎてしまったのか、
更なる訪問で検証しなければならなくなりました。
ここであらためて、
読者の方々からもご意見をうかがってみたいと思います。
しかし、ベテランらしき2番手を雇って
下ごしらえやサク取りを任せているようで、
水谷さんも楽になってより軽口を連発していました。
常連客の「褒め殺し」は相変わらず。
驕らず謙虚でいつまでもいてもらいたいものです。

拙著の2巻目で、
「今すぐ飛び込むべし」にカテゴライズしてしまった「龍圓」。
その後も何回かプライベートでの訪問を繰り返したのですが、
確かに限りなく街場に近い店構えと使用食材の中華。
傑出した店とは書いていませんが、
あのカテゴライズだと
傑出店と誤解される読者もいらっしゃるかもしれません。
その後のフォローでいうならば、
近所なら再訪も可、といった位置づけでしょうか。

ネット上などでの意見のぶつけ合いは、
険悪さや誹謗中傷を招くとして、
友里からお逃げになった「さとなお」さん。
しかし、オカザワ vs 友里のやり取りでは
そのような危険な兆候は見られません。
相手を負かせて自分だけが論争に勝ちたい、相手を屈服させたい、
自分が目立ちたいとの色々な「欲」を捨てられる、
特に自己顕示欲を抑えられる「大人」たちの意見のぶつけ合いでは、
そんな心配は無用な事がおわかりになったでしょうか。
タニマチやファンの温かい環境の中で育ち、
バッシングをそれほど受けていない
ある意味「温室育ち」の「さとなお」さんには、
公での冷静な意見のぶつけ合いは不可能なのでしょう。
しかし、本まで出すような有名人として
このような意見交換やディベートは、
メールで隠れてやり取りするようなものではないと私は考えます。