第896回 二郎とイチローが日本で最高の職人なのか

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  • 2006年2月17日(金)
しかしこの人の処世術には感心してしまいます、山本益博氏。
「大人の週末 2月号」の食べ歩き手帳では、
「次郎」でイチローと会食したことを自慢した上、
「現在、日本人で最高の職人仕事を披露しているのは、
マリナーズのイチローと『すきやばし次郎』の「次郎」の二人」
と歯の浮くようなヨイショをしていました。
正確には「すきやばし次郎」の「二郎」だと思うんですけどね。

メジャーでのアスリートを
職人のカテゴリーに入れてしまっていいのものか。
確かにスシ業界での二郎さんの貢献は認めますが、
数多く居る他のジャンルの職人さんたちを差し置いて、
日本一と称するのはいかがなものか。
第一人者を最大限持ち上げて、
そしてその持ち上げた人との親しさをアピールして、
結果、自分の存在感を高めるのがねらいであるマスヒロさん。
二郎さんやロブションと、お互い褒めあっている「じゃれ合い」は、
見苦しいものがありますが、
その見苦しい土俵にこんどはイチローを引っ張り込みたいようです。

しかし、美味しい、不味いといった
曖昧な基準と嗜好の世界であるスシの一職人と、
打率など具体的な数字で評価、認められているイチローを
同列に並べるのは失礼というものではないでしょうか。

それにしても最近のこの手帳、
うどん、喫茶、焼鳥、スウィーツなど
私があまり興味を示さない店への訪問が目立ちます。
経費扱いだと思うのですが、マスヒロさんの予算が苦しいのか、
それとも友里からの攻撃回避を狙っていると思うのは、
私の思い上がりでしょうか。