第879回 小泉さんの通っている店の中ではまともか、津やま 1
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- 2006年1月31日(火)
新聞の首相動向欄で訪問した料理店をチェックしている
私の感想であります。
潰れた南麻布の「イ ピゼッリ」をはじめ、
「赤坂砂場」、東麻布の「富麗華」、広尾の「アクアパッツァ」など
ビッグネームだが
肝心の料理が名前負けしている店がお気に入りだからなのですが、
その中であまり知られていない赤坂の和食「割烹 津やま」も
頻繁に訪れているとか。
私はまったくこの店の存在を知らなかったのですが、
物好きな知人の誘いに応じて、訪問を決断したのです。
場所は非常にわかりにくい。
赤坂通りを脇に入った細い路地の一角にありますが、
一回だけでは覚えられず再訪時にも迷ってしまいました。
初訪問時は初夏だったでしょうか。
店前の路上で主人が、鮎などを焼いている姿に驚きました。
路地は私有地なのかもしれませんが、
堂々と外で焼きつづけて良いものだろうか。
店内に焼場はないのだろうか。
疑問に思いながら戸を開けて
居酒屋のような内装のカウンターに座って
更に驚くことになったのです。
なんと目の前の小さな冷蔵庫の上に
かなり古い小さなテレビが乗っているのです。
今時こんなTVが存在しているのか。博物館ものであります。
割烹といえどもかなり客単価は高いと聞いていましたから、
路上の焼き場にこのTV、
一変に興醒めしてしまったのは言うまでもありません。
大変なところに来てしまったと、あまりの環境に後悔したのですが、
意外にも現れた若女将の気さくな受け応えを聞いて、
いくらか落着きを取り戻したのです。
<明日につづく>