第878回 ようこそ J.C.オカザワさん 2パクッてなんかいないぞ!
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- 2006年1月30日(月)
私が取り上げたコラム毎に各々回答していただいたオカザワさん。
今日はシリーズ化した際最初に取り上げた、
拙著の「パクリ疑問」に対するお返事です。
私自身、パクられて悔しいというより、
パクッてもらえるほどの企画だったのかと
嬉しい気持ちがほとんどだったのですが、
実際はパクッてはおらず、
何年もまえから温めていた企画だそうです。
友里の方が後出しなのかもしれません。
では、いつものようにオカザワさんのメールと、
それに対する私のコメントを載せていただきます。
(このシリーズは友里にとってホントにあり難い。
コラムの大半は、頂いたメールの転載ですむのですから)
第799回・・その1
「あっ、うまくパクられたなー」――お気持ちは察しますが、
このタイトルは数年前から温めていたものなのです。
あまりに過激で出版社が引いてしまい、
そこの社長からタイトルのマイルド化を要請されましたが、
それではピントが甘くなるので交渉決裂、
オクラ入りになっていたのを、
今回やっと虎の尾を踏むIBCパブリッシングが現れた
というのが真相です。
表紙のデザインもワタシの要望は
「恐い悪魔が可愛い天使に襲いかかろうとしている姿」
だったのですが、出版社がデザイナーのブッダ斉藤氏に委託して、
かくの如くと相成りました。
もっともワタシ自身、この表紙は気に入っていますけれど。
掲載店のカテゴライズも、
友里さんが有名店・話題店にスポットを当てられているのに対し、
ワタシは優良なる無名店の発掘と
悪質な有名店の糾弾だけが主義主張でして、
有名店のコラムではカブることがあっても、
無名店で重なることは皆無でしょう。まずい無名店は当然ながら、
旨い有名店を取り上げることもありません。
私もこの本の表紙は面白いと思います。装丁もまずまず。
巷では、「友里は飲食店のCPを偉そうに言っているが、
肝心の自分の本の装丁はプアでCP悪いじゃないか」
と言われているそうです。
確かに反論の余地はありませんが、あれは私のセンスではなく、
出版されるまでノータッチだったとここに弁解させていただきます。
オカザワ氏の場合は、
過激なタイトルに出版社がひいてしまったそうですが、
私の場合は、出版社の故中尾社長のつけた過激なタイトルに、
友里本人が固まってしまいました。
確かにオカザワ氏とは似ているようで異なるスタンス。
私が有名店だけを取り上げるのは、
自己顕示欲と似非ヒーロー意識があるからかもしれません。
反権力というか、そういうスタンスの方がウケるとの判断が
奥底にあるのでしょう。
ミーハーで若い頃から紹介雑誌ばかり見てきた私は、
時間的、資金的余裕がなくて
無名店の発掘ができないのも事実であります。
ただ、無名店を本で取り上げて
紹介してしまっていいのだろうかとの疑問も若干あります。
紹介することにより、
一見が増えて店の雰囲気が一変してしまう危険があるからです。
よく言われることですが、常連が一見に追い出される形となり、
肝心の押し寄せた一見はリピート率が低く、
結果嵐が過ぎ去ると店が被害をうける可能性があるのです。
一度一見で荒らされた店は、その後もマスコミに出まくって、
新たな一見客を招き入れ続けなければならないスパイラルに陥る
可能性があると思います。
オカザワさん、くれぐれも「無名店」の発掘は慎重にお願いします。
「悪質な有名店」の糾弾は、大賛成でありますよ。
おまけでもう一つ
第805回・・その2
「巨牛荘本店」に関しては、
旨いまずい、ヒドいすばらしいはベツとして、
じゅうぶんに有名店ではないでしょうか?
あれだけ有名人が煽っているんですから。
すみません。勉強不足でした。
廉価イタリアン「カプリチョーザ」などを展開する
「WDI」の経営する焼肉屋でしたので、ノーマークでした。
ファミレス風焼肉屋だと思い込んでいました。
こう書くとまた「蔑んでいる」と言われそうですけど。
有名人が通っているとも知りませんでした。
でもこの店、糾弾するほどの価値があるんでしょうか。