第875回 性懲りもなくまたワインに口を挟んでいる

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  • 2006年1月27日(金)
超高級古酒ワインに若いワインをブレンドしたことを自慢して
顰蹙をかってしまい懲りたと思ったのですが、
またまた不得意な酒類の中でも特に不勉強なワインについて、
「大人の週末 1月号」で
「純粋な読者」を混乱させる発言をしていたマスヒロさん。
今度はこの数年、マスコミが無理して力を入れて宣伝している
「日本ワイン」について口をはさんできているようで、
驚くと言うより呆れてしまいました。

詳しくないことでも、
何か変わった意見や考えを「純粋な読者」の方たちにぶち上げて、
カリスマ性を高めてマスコミへの食い込みをはかり続ける戦略は、
生き残りを賭けているので仕方ないかもしれませんが、
あまりにやりすぎではないか。
今回はスペイン料理店のシェフにすすめられたのか、
「甲州」ワインが気に入ったらしく、
和食以外にも甲州ワインが他の料理に合う事がわかったと
力説されています。
「メルヴェイユ」というフレンチでも、
甲州やメルローとのブレンドではありますが、
「マスカットベリーA」と
蝦夷鹿との相性のよさをうたわれています。
しかし同じく邱さんのHPのコラムを担当されている
古川先生も言われていますが、
なぜ和食に一番相性がよい日本酒を避けて、
わざわざ無理してワインを合わせようとするのか。
フレンチでフランスワインを避けて
日本酒を無理して飲む人が多いというのか。
一般にワイン用のブドウは、
ヴィティス ヴェニフェラとか言われている系統。
生食には適さないと言われていますが、
逆に生食ブドウはワインには難しいとされていました。
上記の甲州やマスカットも生食できますから、
ワイン用にするにはかなりの努力は必要だったと思います。
おそらくこのような基礎知識さえなく、
ちょっと知った商品名なり
セパージュ名を自慢したいだけなのでしょうが、
まだまだワインが一般に普及していない日本で、
貧弱な知識であれこれ煽っていただきたくないものです。
「ラ ターシュ」をブレンドしてしまうという
ワインへの冒涜を自慢してしまう方が、
日本ワインを宣伝しても逆効果になって、
かえって日本の生産者の迷惑になるのではないでしょうか。

そして最後にまたやってくれました。
「メルヴェイユ」のシェフに
「なんでもキャビア、フォアグラ、トリュフを盛り込む必要はない。
王将、飛車角抜きの簡素なメニューを造るよう」
一言提案したようです。
しかし、一応安めの設定とはいえこの店はビストロではないはず。
シェフに一言言ったことを自慢して、
「純粋な読者」に一目置かせたい魂胆は丸見えですが、
それなら「次郎」の二郎さんに面と向かって、
「たまには本鮪、うに、えび、など使わないで
王将、飛車角抜きで『お任せ』をやってみろ」と提案してはどうか。
若いシェフには居丈高になり、
二郎さんやロブションなど権威者には擦り寄る姿勢。
彼の勘違い方針が変わらない限り友里のネタはつきません。