第874回 本気でヘルシー料理を出す気があるのか、正(GOKAKU) 2

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  • 2006年1月26日(木)
料理は5500円の野菜を中心にしたプリフィクスコース1本です。
食材は産地や生産者まで表記していて、拘り感を与えてくれます。
お浸し、和え物などが用意されている野菜小鉢は
5種から3品のチョイス、
一ノ皿は前菜的なもので4種の中から2品のチョイス、
二ノ皿は焼物や煮物など3種から1品をチョイスできます。
いずれも野菜を主体にした料理で、
最後に豆殻ご飯か鯛おじやで〆る構成ですが、
総量はテキパキと料理が運ばれてきたら物足りなさを感じるほど
一つの皿のポーションは小さい。

そしてそこを巧みについた仕掛けが設定されています。
メニューには追加料理として刺身小鉢(600円)のほか、
箸休めと称して軍鶏料理
(手羽、モモ、などの焼物や刺身が1200円から1500円まで)
が用意されています。
刺身に軍鶏と全部オーダーしたら、
サービス料(10%)も入れて一人8千円前後になってしまいます。
表向き5500円(サービス料不含)をうたい文句にしていますが、
ポーション小さく皿出しが遅い為、
客を追加料理に誘い込む戦略といったら言いすぎでしょうか。
客単価増大にもつながります。
甘味も600円の追加で用意されていて、
フルコースならかなりの金額になりました。

当時の刺身は鯛が3切れ。
変に脂っぽくて美味しくないのは
このレベルの店ではしょうがないか。
軍鶏料理も普通で、週刊ポストに載っていた
ポトフのような地鶏スープ煮も、野菜に味がしみ込んでおらず、
食感だけのものでした。

ワインは5千円前後のものが用意されていて、
ビールにワインを飲んで二人で2万5千円前後。
紫煙でヘルシーさを感じない、高~い野菜料理屋でした。

<結論>
喫煙客比率の高い店。
居酒屋のような喧騒と紫煙の環境で、
しかも野菜主体で一人1万円超。あまりにCP悪すぎです。
料理のレベルも価格帯それなりのもので、
それ以上でも以下でもありません。
食後感を考えると、野菜だけのためにわざわざ行く店なのかどうか。
禁煙のイタリアンなどで、
サラダを追加で食べていた方がヘルシーかもしれません。