第84回 ワインの購入方法に関して その6海外ワイン商からの購入

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  • 2003年8月10日(日)
レア・古酒はもう国内では売っていない、
海外オークションでも狙っているワイン、
ヴィンテージ(例えば自分の生まれ年のものなど)を
なかなか見つけられない、となると次の手段はあるのでしょうか。

最後の手段かどうかはわかりませんが、
もう一つあるにはあるのです。
それは、ロンドンなど古くからあるワイン商から
購入する方法です。
フランスワインといえども古くから言われているのは、
フランス人とイギリス人の飲み方の違いです。
簡単に言えば、フランス人は古くならない若いワインを好み、
イギリス人は古くなるまでワインを飲まない。
ですから、ロンドンなどを本拠地にしているワイン商は、
古酒のストックが多いのは事実です。
フランス物に限らず、ポルト酒なども
古いものはやはりロンドンに集まっているはずです。

ではどうやってコンタクトをするか。
ロンドンの空港にまで分店を出している
「ベリー ブラザース」とかいうワイン商は、
日本向けに日本人の担当を置いて売り込みに来ています。
年に何回か、日本の重要顧客を招いて
ワイン会などを有名料理店でやっていますので、
知り合いを通じてコンタクトする術は難しくないでしょう。
でも、私が感じるに高いんですよね、値付けが。
ファーストオファーが高いだけで、
ネゴすれば下がるのかどうかは確認していません。
豊富なストック(特にボルドー物)は感心しますが、
オークションで見慣れた価格とは
だいぶ乖離しているのは事実です。

このほか、有名、無名のワイン商が
在庫のリストをオファーしてきて購入先を探しています。
個人ショップを含めて、ルートのあるワイン扱い店には
コンタクトしてきていると思います。
店主と掛け合うことが必要ですが、
彼らのハンドリング費用、輸送・通関・保管費を考えて
価格さえ合えば、目指すワインを購入することは可能なのです。

既に飲みつくされているヴィンテージ、ワインというものは
あまりないでしょう。
お金さえ積めば、「ロマコン」より高い値付けでもよければ、
カリスマ造り手の40年前のワインなんていうのも
入手できるようですよ。