第83回 料理評論家、フードジャーナリストの習性・実態 その7彼らからの友里征耶への反論は?

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  • 2003年8月9日(土)
拙著を出そうと考えた時、骨子としたのが、
既存の料理評論家・フードジャーナリスト・料理評価本への
問題提起でした。
私や本、コラム、週刊誌への寄稿が各方面で
「超辛口」、「悪口三昧」、「ここまで言っては出入り禁止」と
評されてもいるようですが、
お店に対する一言と共に、最も言いたかったのが
彼ら「料理評論家」、「フードジャーナリスト」の
料理人、店への迎合姿勢といった取材方法の問題点でした。
実名取材の是非、必要なのか料理人へのヨイショ、
ポリシーなき評価基準、店側の都合の良い宣伝文句の垂れ流し、
などの疑問点をかなり挙げました。

店側の反発はある程度予想していましたが、
マスコミ系の彼らの反論やご意見というものは、
私の知る限りでは今のところ以下のお二人しかありません。
山本益博氏には、ご自身の配信リポートで、
わざわざ、拙著を取り上げていただきました。
「すきやばし 次郎」での風聞と実際の違いの明確な再調査や、
料理自体のより深い掘り下げが必要である旨、指摘されており、
なるほどと感じた点はありましたが、
料理店の取材姿勢などに対するコメントはありませんでした。

同じ配信メールで、横川潤氏が
爆発的に反論らしきことを書かれていましたが、
独特の文章構成なので、私には理解しづらく、
真意がよく汲み取れませんでした。
やはり、問題提起した肝心の取材姿勢、
ポリシーに対しての発言はありません。

料理評論家やフードジャーナリストと料理人の馴れ合い、
勘違い料理人がなぜ出てくるのか、など
もっと広く議論が展開されることを望んでいたのですが、
「悪口」、「超辛口」、「ここまで書いたら出入り禁止」といった
刺激性のある言葉だけが出回ってしまったのが少し残念です。

数週間前でしたか、
私の書いた「夏の特集版」を掲載した
翌週の「週刊現代」では
グルメ界のタブーに挑戦するかのテーマで、
珍しく料理店の舞台裏が書かれていました。
私の切り口の「パクリ」が随所に見られましたが、
少し私の切り口が広がってきたかと思いますと、
なんだかうれしい様な気がします。