第837回 度重なるリピートには耐えられない、ダルマット 1
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- 2005年12月6日(火)
西麻布・六本木近辺ではコース主体で、
遅くの時間には単品注文にも対応する和食も出てきましたが、
この「ダルマット」はそのイタリアン版であります。
一般客以外にも、
同業の料理人の仕事帰りの外食を狙ったものと考えますが、
昼とは違ってお酒の売上も期待できるだけに、
これからもどんどんこのような形態の店が増えてくると予想します。
「ダルマット」は西麻布交差点から徒歩数分、
地下にあるこの店は、
打ちっぱなしのコンクリートにダクトむき出しと、
一昔前流行った内装にはちょっと違和感を覚えます。
経費削減の為、居抜きで前店から引き継いだのでしょうか。
「ビンゴ」といい、若い料理人でスポンサーがいない場合は、
この規模が真っ当だと思うのですが、
実家が裕福、もしくはいいスポンサーに恵まれて
身の丈を越えた構えの店に収まる若き料理人も多いこのごろ、
この地味な店構えは、地道な料理人の先入観を与えてくれます。
この店のウリは、4500円前後で野菜をふんだんに取り入れ
量もたっぷりのコース料理と、
1500円で白・赤の両方のワインが飲み放題というもの。
このコンセプトが当たったからか、
オープン当初はこの界隈では客足が落ちる週末や日曜でも満員御礼、
予約が困難な店の一つとなっていました。
私も初期の頃、何回か週末に電話を入れたのですが、
客が少ないはずの日曜でも満席で断られることが続きました。
ようやく行く機会に恵まれたときは、
オープンして半年が経とうとしていた時期でした。
<明日につづく>