第802回 この料理で納得できるか、ガニエールフェア 1
- Tweet
- 2005年11月1日(火)
料理対決といいながら、素人同然の審査員の不明瞭な判定、
芸能人など味わうことを苦手とする人だけでなく、
プロを名乗っていますが
何でも「おいしゅうございます」とのたまう
「みらい細胞」がもはや擦り切れていらっしゃるであろう
お年を召した女性などその人選には疑問ばかりなのですが、
単なるバラエティと考えれば腹も立ちません。
しかし、こんなただのバラエティ番組が流行ってしまったために、
数多くの料理人が勘違いしてしまい、
似非スターシェフを乱造してしまいました。
この番組がきっかけとなったからかどうかはわかりませんが、
グルメ番組やグルメ雑誌は数字がとれる、
売れると言うことでしょうか、
山本益博さんの露出も増え、誰でも良かったのでしょう、
女性フードライターを一人流行らせたかったということで、
資質とは関係なく犬養裕美子さんが選ばれて
スター化してしまいました。
「神輿にかつぐ人は軽い方がいい」
とは民主党の小沢氏も言っていましたが、
担ぎ上げられたご本人は、すっかり第一人者になりきって
勘違いされてしまっているのは、周知の事実であります。
私の記憶では、その「料理の鉄人」にコンペとして参加出演した
唯一の3つ星シェフ、ピエール・ガニエール。
フランス中部の町で3つ星にまで上りつめましたが、
96年に経営失敗で3つ星を返上した傷心の彼が、
日本の鉄人に見事勝利してパリで再スタート、
数年で見事3つ星を取り戻したサクセスストーリーは
グルメ界では有名です。
業績は順調なようで、ロンドンへ進出の後、
今秋にはデュカスに次いで東京へ出店することになりました。
その日本上陸記念として、
9月下旬に1週間限りのフェアが
東京全日空ホテルで開催されたのです。
ランチもありましたが夜は一人約3万5千円のコースのみ。
しかし、2週間前でも予約が取れたと聞きましたから、
あまり世間には認知されていなかったのでしょうか。
以前に何回かトライしたものの、
パリのバルザックの店へ行く事がかなわなかった友里は、
9月下旬に知人と共に突入しました。
<明日につづく>