第791回 マスヒロさんへの根本的な疑問 3一個人の素人レベルの趣味を商売にするとは

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  • 2005年10月21日(金)
私も人の事は言えません。
ただの外食好きなだけの素人
(印税や原稿料が発生した段階でプロとの話もあります)が、
飲食店批評をし、
有償、無償でコラムを公に書いてしまっているのですから。
数あるHP、ブログなどネット批評のなかで、
ダントツに多いのがこの「グルメ評論」ではないでしょうか。
食べ歩き日記といったものまで含めると
どのくらいの数になるのか想像もできません。
それほどグルメ評論、というか飲食店評論は誰でも出来る、
参加できるものでして、
これといった資質を問わないのは、私友里は勿論、
有名人ではマスヒロさんや犬養裕美子さんなどのレベルの人でも
生計をたてているのですから、簡単に証明されます。
北海道からTVなどを見て犬養さんに憧れて上京して、
フードライターになるTV番組もありました。
誰でも明日から「フード・レストランジャーナリスト」や
「料理評論家」と名乗れるほど、
底の浅いジャンルと言えるでしょう。

ところがその底の浅いジャンルを飛び出して、
手広く商売に結び付けているのがマスヒロさんです。
古くは「ホテル」評論。
「オペラ」、「クラシック音楽」から
最近は「スポーツ」にまで食指を伸ばしてきて、
「イチロー」本まで出してきました。
個人のことですから、
どのようなものを数多く趣味にしても
他人が口を挟むものではありません。
しかし、
本来「旅行」自体が嫌いなはずだと聞きましたマスヒロさん。
「旅行」と「ホテル」は表裏一体のはずですが、
その知識や薀蓄はどこから仕入れられたのか。
クラシック音楽やオペラも一般レベルよりは詳しいでしょうが、
堂々と雑誌などに発表できる資質がおありなのか。
ましてや、外野の守備につくまでの歩数など
変な事に着目しているイチローウォッチなど、
まともに受け止める真のスポーツ好きがいるのかどうか。
料理評論家として名を成して、
出版業界などへのコネクションで
そのような他分野の仕事が入ってくるのでしょうから、
処世術は抜群のはずです。

料理店、ホテル、クラシック、スポーツといった
普通の資質の評論より、一番得意な、その「処世術」に関して
本やコラムで読者を啓蒙する方が、
はるかに世間に対して役に立つと思うのですが、いかがでしょうか。