第77回 ワインの購入方法に関して その5海外オークション

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  • 2003年8月3日(日)
現在、もっとも幅広い種類のワイン(年代物も含めて)を、
より安く購入することが出来る可能性のある方法です。

以前に述べましたように、
量販店では古酒を買うことは出来ないし、
例え出来てもリスキーです。
個人ワインショップは、第3次ブームの結果、
バブリーな顧客に買い占められて在庫がなくなってしまいました。
数少ない使える国内オークションでは、
時々珍しいワインを見つけることが出来ますが、
その種類に限界があり、価格的にも
海外オークションより高い可能性があるのです。

海外オークションには、ネットでもビッドが出来るタイプと、
書面、代理人による格式のあるものとがあります。
前者は、アメリカの取引市場のある都市で
毎月開催されているものが有名です。
日本とは桁外れの種類、本数で、
アメリカバブルが落ち着いてきてからは、
かなり価格がこなれてきました。
よくアメリカへ渡ったフランスワインは状態が心配だ、と
言われていますが、このオークションの場合は
それほど心配することはない、といった経験談を耳にします。
落札後、先方と配送手続きなどで
英語でメール交渉しなければならない点、
成田通関時にも色々手続きが必要なこともあり、
それらが面倒な人には向いていません。

後者は、クリスティーズなど大手のワインオークション。
やはり月に1回程度、欧州各地で開催されており、
規模はカタログ1冊満載の量ですから豊富です。
ロンドンなどでの開催ですから、結構高価なカタログを入手し、
登録をして書面で申し込むか、代理でビッドを引き受ける
日本のワインインポーターを探すことが必要です。
その際は、落札価格に、その会社の手数料、運送費、保管費など
諸々の費用が発生しますから、
それも見越した入札価格をあらかじめ考えておくことが必要です。