第769回 人脈自慢は迷惑をかけることもある

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  • 2005年9月29日(木)
あの人知っている、食事したことある、親しい間柄だ、
と著名人などの名前を出して誰でもやってしまう「人脈自慢」。
これまた自分の権威付けの有効な手法でありまして、
個人関係だけではなく、仕事の交渉にも充分威力を発揮します。
業界人など一度会ったら次から皆「親友」といった世界では、
この「人脈自慢」が生命線と言っていいでしょう。
この「人脈自慢」が次のお仕事の「お声かかり」に繋がるようです。
かくいう私も、仕事では虚勢を張って
この交渉術を使う場合が多々ありますが、
第766回でも書いたように、
ブログなどの主宰者は公にこの手法をとり続けているようで、
今日はこの手法の問題点を
ちょっと友里流に考えてみたいと思います。

最近「さとなお」さんの日記を毎日チェックしているのですが、
今彼が自身の権威付けにかなり活用しているのが
「ムツゴロウ」さんではないでしょうか。
この1ヶ月間でも複数回登場しています。
世間では、動物好きの気のいい、
しかし時には破天荒なことをしてしまう、
「動物王国」の主催者であり、動物学者であり、
博徒と認知されている方。
彼のような有名人と過去に一緒に仕事した、
一緒に食事した、彼のコラムに取り上げてもらった、
と書きたい気持ちは理解できます。
俺は有名人とこれだけ親しいんだ、と読者に自慢することが、
更なる人気に繋がるのですが、
書かれた方、取り上げられた店へ
迷惑がかかるかもしれないといった配慮が
「さとなお」さんにないのが残念です。

世間のイメージではまったくお金に無頓着な
清廉な方のように思われているムツゴロウさん。
しかし、さとなお氏によると、
接待系フレンチとして有名な高額店「シェ イノ」の超常連とか。
「いつものやつ」とメニューも見ずにオーダーするようですから
たいしたものです。
「トゥール ダルジャン」へは200回は通っているとのことですが、
これを公にばらしていいものなのでしょうか。
気に入った店には何十回、何百回と通う主義らしいので、
「イノ」にもかなりの回数通っているのでしょう。
一部では、「動物を利用して金儲けしている」といった
ネガティヴな評価があります。子猫の映画では虐待も噂されました。
身内から内部告発されたことは
かなりイメージダウンに繋がったと思います。
「イノ」や「ダルジャン」へリピート、
しかも何百回も行ける人、行ける財力の持ち主、
そして暇な時間のある方はそうは居ないでしょう。
さとなおさんが青山の事務所へ会いに行ったということは、
普段は動物王国には居ない、
東京の高級マンションに住んでいて講演活動で忙しい、
という噂は本当なのかと思ってしまいます。
世間のイメージとはかなり違うではありませんか。
権威付けに利用している有名人の事を詳細に紹介することによって、
親密度が高いことを訴えたいのでしょうが、
世の中には私のように「純粋な読者」でない人間も居るわけです。
人の権威付けに利用されるだけでなく、
イメージダウンにもなるかもしれない
内輪話を公開してしまっているという現実を、
さとなおさんはわかっていないようです。

しかも、取り上げられた「イノ」や「ダルジャン」など
料理店も迷惑ではないでしょうか。
あのTV画像が忘れられません。
大きなナメクジをおいしいと言って食べたムツゴロウさん。
馬だったか牛の尿で顔を洗い飲んでしまったムツゴロウさん。
「イノ」や「ダルジャン」は、
そんなゲテモノ食いをも得意とする人の
「テイスト」に合った店なのか、
そんな人が通いやすい店なのかと思われるマイナスを、
「さとなお」さんはわからないのでしょうね。
「人脈自慢」はほどほどにしないと
色々な方面に迷惑がかかるという証左であります。