第758回 ワインの諸々 72イタリアでなぜシャンパーニュ?
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- 2005年9月18日(日)
イタリアのリストランテで泡物を頼もうとしたら、
いの一番にシャンパーニュを薦められたことはありませんか。
中には日本のようにグラス対応していない店もあり、
少人数だとボトルで頼むわけにもいかず、
泡物を諦めなければならない場合もありますが、
しかしなぜ、イタリアでシャンパーニュ?
価格も邦貨に換算すると日本より割高な場合が多々あります。
スプマンテよりシャンパーニュの方を好む客が多いからか、
シャンパーニュの方が高いので売り上げが上げられるからなのか、
真相はわかりません。
稚拙な私の語学力では、
スタッフにその理由を聞くことも出来ません。
とにかく日本でよくみるスプマンテをあまり見かけないのです。
反面、トラットリアなど地元密着型のお店では、
「スプマンテ」と言っても発音が悪いからかまったく通じず、
細かく指定して「プロセッコ」と言わなければ
泡物が出てこなかった。
ヴェネト州の確かスティルもあるようですが、
泡物の代表のはずですが、
アスティほど甘くはないですが、
フランチャコルタや
キリリとしたシャンパーニュといった食前酒に慣れている私は
そう何杯も飲めません。
予算の都合上、
星付きや有名リストランテをはずさなければならなかった
前回の訪問では、
この地元のトラットリアやピッツェリアを多用しました。
地元コテコテ料理がおいしくて日をおかず再訪した店では、
黙っていてもこのプロセッコをただでサービスしてくれましたが、
名も知らない訳の分からない常温保管の数十ユーロの赤ワインが
またおいしく感じたものでした。
「ゴードン ラムゼイ」で安くても1万円前後のワインを頼むより
おいしく感じるワイン、
これもまた「立地の妙」での下駄履き評価なのでしょうか。