第759回 またまたフライングだよ、犬養さん

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  • 2005年9月19日(月)
9月1日の夕方だったでしょうか、
いつもお便りいただく読者の方からメールで情報が入りました。
「あの犬養裕美子さんが、今日オープンするはずの
アラン・デュカスの『ブノワ』をTV番組で紹介している」
というものです。
「ベージュ トーキョー」に続いての
デュカスの2店舗目「ブノワ」。
正確にはすぐさま閉鎖したイクスピアリの「スプーン」を入れると
3店舗目のはずですが、ようやくオープンに漕ぎ着けたようです。

入っているビル、「ラ・ポルト青山」は
既に今年始めにグランオープンしていましたから、
半年遅れての開店は異例中の異例と言えるでしょう。
飲食店が多いビルのオープンで、
一番の注目店、目玉店が
店名もなかなか決まらず半年遅れたのですから、
このビルの前途は多難です。

しかし、グルメライターではなく
「ジャーナリスト」と名乗っている犬養裕美子さん。
ジャーナリズムに則って
飲食店を検証した記事を読んだ事がないのですが、
またまた12チャンネルの「レディス4」という番組で、
ただの「店宣伝」をしてしまったようです。
しかもオープン当日に放送ですから、
生放送でないということは事前録画編集。
客としての訪問で店を評価せず、
店側にたったスタンスでオープン前の店を訪問して、
何の検証もせず番組で紹介してしまったようです。

彼女の著書「東京ハッピー・レストラン」でも、
「ナリサワ」をオープン前に取材して
イの一番のお勧め店として取り上げているのを私は
「ジャーナリスト」にあるまじき行為として指摘しました。
昨年のベルギーのミシュランでしたか、
同じようにオープン前の店の掲載が発覚し、
潔く回収したと聞きましたが、
相変わらず彼女の変な癖は直っていないようです。
前から提案していますが、
「レストランジャーナリスト」の肩書きをやめ、
「レストラン・スポークスマン」もしくは簡単に、
「レストラン宣伝部長」と名乗るのが、
彼女には一番合っているのではないでしょうか。