第757回 友里征耶の問題点 4誰もが思っていたことを書いただけではないか
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- 2005年9月17日(土)
自腹、一般客の視点というスタイルは
確かに友里の専売特許ではありません。
最近は、色々と自腹、他人からの援助を受けない、
といった方のガイド本や評価も目立ってきました。
また、料理店に対する辛口批評も私が最初ではありません。
20年前くらいは、今では考えられませんがあの山本益博さんも、
かなり辛口の本を出して話題になったとか。
その後も私が影響を受けたというか、
読んである面なるほどと感心した田中康夫さんも
かなりの辛口というか、
巻末の特集では「名誉毀損」に値するのではないかと
この私が心配するほど舌鋒鋭いものでした。
辛口評論も友里が最初ではないのです。
また、巷あるガイド本がすべて信用できる、
食べた自分の印象がまったく同じだとお考えの方は
そうはいらっしゃらないのではないでしょうか。
ガイド本のお勧め店に行ったがよくなかった、
マスヒロさん・犬養さんのお勧め店ってたいしたところではない、
彼らライターや評論家と店側は癒着している、
というのは当たり前のことで誰でも知っているぞとお怒りの方は、
何を今更「シェフ・板長を斬る 悪口雑言集」だ、
ちゃんちゃらおかしい、
そんな当たり前のことを今更持ち出してヒーローぶって発言するな、
とお思いになるかもしれません。
外食機会の多い方ほどこの経験則を理解されているわけです。
外食経験豊富な方からは、
友里の主張は「何を今更、ポッと出の素人が・・・」。
小泉さんファンにも共通していると思いますが、
どちらかというと「純粋な読者」には
「あのマスヒロさんや犬養さんを批判するなんて許せない、
ただの味音痴の年寄りが・・」。
ベテランにもマスヒロ・犬養シンパにも受け入れられない
友里の問題がここにあると言えるでしょう。
最初からマスヒロさんの門を叩いて店側との交渉術を学び、
犬養さんにはオープンする前でも取材と称して褒めまくりの
宣伝文句が書ける素晴らしい取材方法・分析力・評価方法を習って
「ヨイショ記事」を書き、
マスコミに顔出しも惜しまず、
業界人の顔を立てて引き回され役に徹していれば、
今とはまったく違う世間の評価、
そして見返りとしてマスコミへの露出も多くなり、
執筆依頼も後を絶たず、儲けを享受していたことだろうと、
私の最初のスタンスの間違いに後悔しております。