第705回 なぜフルネームが必要なのか

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  • 2005年7月15日(金)
私は最近、副業というのかコラムで掲載する対象となる飲食店へは、
自分で予約をしません。
効果があるかどうかわかりませんが、
覆面性を長く保つ為にはなるべく目立たない事が一番と考え、
一緒に行く人に予約をお願いしているのです。
単なる自意識過剰で滑稽にみえるかもしれませんが、
本人は一応マジで必死です。

さて、その予約でのこと。
色々聞いたところによりますと、
最近はフルネームを聞かれる店がかなり増えたとか。
確か「ナリサワ」もそうだったと記憶していますが、
「ロオジエ」、「サン パウ」、「ベージュ」など
グランメゾン、高額店ならなんとなく理解できます。
しかし、あのテーマパークのようなダイニング、
「ニンジャ アカサカ」でフルネームを要求されたときは
ひっくりこけました。
何でこの手の店で要求されるのか
その必然性が理解できませんでした。

ではなぜ店側はフルネームを要求するのでしょうか。

1.同姓の予約が重なった時の混乱を防ぐ為
2.空予約を防ぐ、
  気安くキャンセルするような安易な予約を防ぐ為
3.単に、うちはここまで要求するんだといった
  一流店の格を示す為
4.友里など覆面取材の場合の偽名予約を防ぐ為

などなど。

同姓の予約の混乱は、
同時に聞く連絡先(電話番号)で回避できます。
安易な予約や空予約は、
フルネームを要求されるとなると客側も緊張しますから、
いくらか効果があるかもしれません。
一流店だということを示すなら、
なぜ「ニンジャ」が要求するのかが私にはわかりません。
まして、第4項は前述したように
私自身がマイナーでほとんど予約していないので意味なく、
これはまったくの邪推というものでしょう。

中には、予約名(性)だけで、
連絡先を聞いてこない豪な店もいくつかありますが、
連絡先の聞き出しは、空予約の防止と、
万が一店側の都合が出たときの緊急連絡の必要から
必須かもしれません。
元に、「チャイニーズレストラン 直城」は
主人が入院したとのことで店が開けられないと、
前日の夜に連絡があったという話を聞きました。
連絡先の通達が生かされた稀な例であります。
反対に、確認の電話を必ず客にかけてくる店もあります。
「ロオジエ」、「ベージュ」などグランメゾン系が多いのですが、
なぜか勘違いしてしまったマダムの店
「オストラル」もこのグループに所属しているのが
私には不思議です。
同伴カップルは、ドタキャンが多いのでしょうか。