第700回 ワインの諸々 64ワインの本数やアイテムを決めるのが難しい

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  • 2005年7月10日(日)
おかげさまで私のコラムも700回を迎える事が出来ました。
ネットの掲示板や本のレビューで
滅茶苦茶こき下ろされているようですが、
ここまで続けられたということは、
何人かはいらっしゃるであろう友里支持者の
温かいご声援だと感謝しております。
アンチもファンのうちとはよく言われますが、
私の場合は度が過ぎるようでして、この定説が当てはまるかどうか。
最近ではこのコラムのヒット数も順調に伸びてきたようで、
週に数回は4000件を超えるようになりました。
アンチ友里の方にも御礼申し上げなければならないかもしれません。
邱さんのコラムの担当者を見渡しても、
かなり世代交代されているようで、
私も上から数えたら古株に入っているようです。
ネタ切れ、ネタ不足と愚痴こぼしながらもよく続いたなと。

さて本題です。私が仲間と飲食店に入る場合、
もしくはワイン会を企画した場合、最初に考えるのが飲む本数です。
相手の酒量にもよりますが、4名ならば3本、5名ならば4本と
参加者の数からマイナス1した本数を基準に考えます。
そこから、シャンパーニュなど泡物、
白、赤、もしくは甘口と割り振っていくのですが、
人数が少なくなるとかなりワインの本数で迷います。
一番困るのは2名の時でしょう。
1本だけならまったく足りません。
グラスでシャンパーニュと白を飲んでも物足りない。
かといって白、赤と2本では、
シャンパーニュをグラスで飲んでからでは、
相手が女性とか酒量の少ない人でしたら、私自身ちと厳しい。
じゃ白をハーフすればいいではないかと言われそうですが、
一般に店に置いてあるハーフは種類も少なく
あまり食指を動かされるものがないのが現実です。
余ったら残そうと2名の場合、2本頼む時が多いのですが、
結果無理して飲んでしまって酔ってしまう事も多々あります。

原則料理を決めてからワインを選定しますから、
割り当てた本数から、
参加者の好みや料理との相性で
それぞれ決めていくことになるのですが、これがまた面倒。
最近は根気がなくなってきたのか、
適当にソムリエにお任せする場合も多くなってきました。
飲食店の在庫ワインが
あまり私の趣味でない若いヴィンテージが主体になってきており、
知らない造り手も多いからという理由もあります。
昔は「料理とワインのマリアージュ」
なんていっていた時期もありましたが、
鮨とワインを無理して合わせる暴挙がまかり通っている現在、
その組合せを考えたら、フレンチやイタリアンなら、
置いてあるどんなワインでもはるかに相性はましだと思うからです。

最近はストックしているレアワイン、古酒も
面倒くさくて開ける機会が少なくなってきました。
枯れてきたというか、執着しなくなった、
ちょっとワインに一時的に飽きたというか
凝らなくなってしまった時期に陥っているようです。
そうなるとストックしているワインを死ぬまでに飲みきれない?
死後、家族の手によってオークションにかけられるのかと考えると、
以前ムキになってワインを集めまくっていた行為が
何だったのだろうか。
貯蓄に回していたらとちょっと複雑な気持ちになっております。