第657回 看板のない店はどう判断するの、田崎さん
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- 2005年5月28日(土)
どこかで読んだ覚えのある内容の特集記事に遭遇しました。
「イタリアン・フレンチのマナーと楽しみ方」
での田崎真也氏のコメントです。
色々と「いい店」を見分けるコツが書かれているのですが、
数年前に購入した
「田崎真也と探すいい店おいしい店」で書かれているのと
ほぼ同じ内容だったと記憶しています。
著作権は田崎氏本人にあるわけですから、
同じネタを何回使っても他人が文句を言う筋ではありません。
かくいう友里も、若干の加筆などはありますが、
夕刊紙の掲載されたものとこのコラムで
店評価は同じようなものを使っています。
今回取り上げたいお題は、
この特集でいい店を外観で見分けるポイントは、
「看板」だと言っているところです。
センスのいい看板を掲げている店は、
内装や料理にもそのセンスが反映されているというのが
理屈のようです。
確かに看板だけでなくその店の入り口などの雰囲気がいいのは、
集客のバックアップになります。
なにかおいしい料理を出してくれそうだと、先入観も働くでしょう。
内装や器に店が凝るのは、そういう狙いがあるのでしょうが、
その先入観から料理自体にも下駄を履かせてもらって、
実力以上の食後感を客に与えることもしばしばと考えます。
しかし昨今は、隠れ家的な店をウリにするため
看板を出さない店が目立ってきました。
そういう場合は、どう判断すればいいのでしょうか。
看板を出さないセンスをどう判断するのか、
数年前の本の流用とはいえ、
最近のこのような店に対する対処方法や
田崎さん自身のコメントを付け加えていただきたかった。
元は一介のソムリエだったはずですが、
マスコミが仕掛けた、担ぎ上げスター化計画に見事にはまり、
その後の活躍はすばらしいもの。
ワインスクールやワイン雑誌のオーナーどころか、
色々なジャンルの飲食店のオーナーになってしまっていますが、
飲食店経営者がお店選びをして
公平性が保てるものなのかも疑問です。
偶然とは恐ろしいもの。
たまたま日本で開催されたコンクールだったので、
誰か日本人を一人選ぶことになり白羽の矢が彼に立ったのでしょう。
しかし、前後してコンクールにでていた
同じような実力者のソムリエは今尚飲食店に勤務するか、
独立してもほそぼそと経営している現実。
運と「処世術」は
どこの業界でも明暗をわけるということでしょうか。