第641回 日赤通りの店にとっては救世主? 1
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- 2005年5月12日(木)
私はこの「日赤通り」をなるべく歩くことにしているのですが、
通るたびに飲食店が変わっていると感じます。
学生時代は、日赤前に「シェ ピエール ドメール?」とかいう
フレンチがありました。
なぜか日本で1番か2番目においしい
タルタルステーキなるものがウリでしてよく通ったものですが、
どこかに移転してしまいました。
懐かしい思い出なのですが、その後をご存知方いらっしゃいますか。
同じく鉄板ステーキの「リトル リマ」も今は消滅しています。
古くから残っているのは、中華の「春秋」くらいで
相変わらず常連などに人気は高いようですが、
いつの間に客単価1万円以上の高級中華に変身したのでしょうか。
以前は街場の中華料理店だったと記憶しています。
昨年は、大箱の中華も1年持たずに閉店したようで、
やはり立地が悪いということでしょう。
この地は最寄り駅というものがあるのでしょうか。
広尾駅といえども徒歩で15分はかかる、
高輪地区や麻布十番に地下鉄が通ったことにより、
都心で残された数少ない辺鄙な地区と言えるかもしれません。
反面、家賃が安いからか、
「バンビナッチオ」、「ビンゴ」と
この数年で新しいイタリアンが出来てきていますが、
思ったほど集客に成功しているとは思えません。
フレンチ鉄板の「アヒル」も未だありますか。
そんな苦戦を強いられている日赤通りの店に
「救世主」が現れるという話を聞きました。
なんと「通り」の名前の由来である日赤を再開発し、
高層マンションが建つというのです。
総計700世帯以上、8棟ほどの高層マンションに地下駐車場。
勿論日赤病院も建て直しです。
人の流れが一新するでしょう。
700世帯ですから、2000人は住民が増えることになります。
あの寂れた日赤通りの店にとっては
大変嬉しいプロジェクトでありますが、
反面、日赤前の私立女学校にとっては、
学校価値の損失という大きな問題がでてきました。
緑はなくなる、道路は渋滞する、
高層マンションからの視線が気になる、治安が悪化する、
などですが、学校関係者の話を聞いて、
私はこのコラムにも関係するネタだと思い
取り上げることにしたのです。
<明日へ続く>