第608回 客が増えてクオリティーが落ちた? カーマ

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  • 2005年4月9日(土)
昨年一時期、山本益博氏が集中的に雑誌や週刊誌で宣伝していた、
神田は三省堂近くのカレー屋さんです。
テーブル2卓、カウンター6席で、
おそらくご夫婦のお二人でやっているのでしょう、小さな店。
その名は「インドカレー カーマ」。

カレーは一晩というか
ある程度寝かしたほうが旨いという定説に反し、
寝かしていないというこの店のカレーを
マスヒロ氏は絶賛しておりました。
チキン(辛口)、キーマ(中辛)、サブジ(野菜が多い 小辛)と
肉を食べられない人用にヨーグルト味の野菜カレー(中辛)の
4種が用意されています。いずれも850円。

最初の訪問時から客は結構入っていました。
まずはチキン。ジャガイモ丸ごと2ケ、チキン3切れの具。
注文を受けてから、用意しているソースを別鍋にとり、
具を入れて煮込みます。
よって結構でてくるのに時間がかかるのです。
芋やチキンは綺麗に並んで盛られてくるカレーは、
ちょっと口中で各スパイスが反響しているように感じますが、
辛さも極端ではなくさらさらのソースで
どちらかというとあっさり目の上品なものです。
しかし、このカレーのどこが傑出しているのか、
氏が宣伝するほどのものを感じません。

次の機会にチャレンジしたのが
ジャガイモ、ブロッコリー、かぼちゃ、チキン、トマトなど
具の多いサブジという小辛のカレー。
具の数が多いだけトマトを除いてチキンや野菜は小さくしてあり、
ソースがほとんどありません。
よってご飯の割合を多く感じます。
スパイスもバラバラなら
具の野菜も各自バラバラに感じる変なカレー。
話の種にはいいかもしれませんが、
これまた病みつきになるようなカレーではありません。
ビールは缶だけですが、冷したコップに枝豆がついて400円。
カレーの突合せの玉ねぎなどもツマミになりますので、
この辺は良心的であります。

3回目の訪問時はより混み合っておりました。
ただし、カウンター前に座った私にもわかるのですが、
客が多くて早く捌きたいのでしょう、
具の煮込み時間がかなり短縮されていると感じました。
だいたいこのキャパの店を全国展開の週刊誌や雑誌で取り上げて、
客を殺到させてどうしたいのか。
スペースは限られ、スタッフは2名ですから、
必要以上に混みあったら客は不快な目にあい、
店は捌こうとして手抜きとはいわないまでも
仕事が雑になってしまうのは必定です。
マスヒロ氏が最近まったくこの店に触れていないのは、
飽きてしまったのか、
それともコンサルを結ばなかったからなのかわかりませんが、
どちらかというと客単価の安い家族運営の店を、
一過性の煽りで取り上げてしまっていいものなのかどうか。
とにかくTVや雑誌などマスコミでの活躍目覚しく、
仕事が多いマスヒロさん。
カーマのカレーと同じく、
彼の仕事のクオリティーが落ちていると感じるのは
友里征耶だけでしょうか。