第605回 勘違い移転で集客失敗の典型例、趙楊 その3
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- 2005年4月6日(水)
乗りはしませんでしたが昼夜訪問して結論はでました。
料理内容は変わらずというか低下しているとも思われ、
価格だけが上がっているだけ、
これでは客が入らないのは当然です。
この店だけではなく他の店もかなりの不振だからでしょうか、
交詢ビル側もいくつかの手を打ってきました。
総合パンフを一新、各店1ページ使って紹介するなど内容を充実、
ランチ用のパンフも新たに印刷しております。
そして価格の指導もあったのでしょうか。
現時点では、この「趙楊」のランチ時には、
単品以外に4千円、5千円のコースを新設、
夜も最低価格コースが9千円から6500円と
食材などを落としていますが
客単価が安くなるよう設定しなおしてきました。
しかし物事は最初が肝心です。
オープンして半年もたたず上辺の修正をするだけでは、
逆に客に足元を見られてしまうでしょうから、
即効性は期待できないでしょう。
今回の取材では、後出しの安いコースなどではなく、
オープン時からあるオリジナルのコースに挑戦しました。
全席喫煙可なのでテーブルには必ず灰皿が置いてあります。
出されたオシボリは移転で交換しなかったのでしょうか、
かなり使い込んだ、へたったものでした。
まず昼は定番の陳麻婆豆腐をオーダー。
しかし疎らな客が頼んでいるのは
安い(といっても1500円前後)麺類か水餃子ばかり。
ビールも高い。生が1千円、瓶が900円もします。
フレンチのグランメゾンより高いのではないでしょうか。
カメだし紹興酒も1合1千円です。
陳麻婆豆腐だけではなく、
他の客が頼んだ麺類もオーダーしてわずか数分で出てきます。
あまりの調理の速さに造りおきの疑念が浮かびます。
肝心の陳麻婆豆腐ですが、
花椒をかなり節約したか質を落としたのでしょう。
麻、つまり痺れがなくなりました。
量も少なく他店では1400円程度のもの、
まったく凡庸になっておりました。
メニューには中国茶各種と書いてありましたが、
聞いてみたらウーロンとジャスミンしかないとのこと。
見栄で書いているのでしょうが実態が伴っておりません。
<明日に続く>