第506回 友里征耶と客を斬る その8でたらめを書くな
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- 2004年12月15日(水)
あの犬養裕美子さんにも週刊誌で批判されました。
友里征耶に関する簡単な記事で、
「事実に反した発言が多々ある」と指摘されていましたが、
皮肉にも私が彼女に対して、
ナリサワの店がオープンする前に紹介記事をでっち上げている、
など具体的に批判しているにもかかわらず、
今に至ってもどこが事実に反しているのか
具体的に示されておりません。
よく面と向かってではなく、
ネットや出版物での論争になった場合、
各々が勝手に自分に都合よく解釈し、
全体の主張ではなく
一箇所だけの記述をとらえてやり込めようとする風潮があります。
タイムリーに反論してこないわけですから、
勝手に勝った、勝った「事実無根」と
いっているようなものなのですが、
直接のディベートでない場合は、
端で見ているとまったく幼稚な論争に見えることがしばしばです。
私のコラムでは、実際に行った店や
信頼できる人から聞いた情報に基づいて書いているつもりです。
毎日どこの店に行ったかを
いちいち報告すると正体がばれてしまいますので書いていませんが、
このコラムに発表していないからといって、
訪問していないわけではありません。
コラムには外からしか覗いた店内を書いただけの店もありますが、
実は既に何回も行っている店も多いのです。
コラムに訪問記を載せていませんが、
かなりの料理店訪問のネタはストックしています。
あまりに訪問した直後にタイムリーに書いてしまいますと、
店側の記憶が残っている場合がありますから
それを避ける意味合いもありますが、
大きな理由はネタの小出しでしょうか。
これを言ってしまうとまた怒られるかもしれませんが。
そういう友里ですが、
最近完全に裏を取らずに先走ったネタを披露してしまい、
読者の方からご注意をいただいたことがありました。
一つは「トレフ ミヤモト」のテレ朝通り店の閉店問題。
その店がクローズしたのは事実で、
移転先も書いてなかったので
その後を調べなかったのはやはり遺憾に思います。
言い訳になりますが、ただ閉店したと書いただけなのですが、
全体の流れから銀座への出店で躓いて、
綺麗に店じまいしたように
受け取られる可能性があるかもしれません。
ここは真摯に反省する次第でありますが、
性懲りもなく一言言わせていただくと、
移転してからモチベーションが上がって
傑出した料理を造るようになったのでしょうか。
料理が傑出していて、適正な価格であれば、
あの場所でも充分やっていけると思います。
あの場所が悪いというならば、
辺鄙な喫茶店みたいな「マンジュ トゥー」など
(今秋移転すると言われましたが遅れているようです)
客が一人も入らないのではないでしょうか。
もう一つの問題点は、
三鴨氏率いるレトワールの年内閉店問題です。
元関係者から直接聞いたという方からの情報で、
スーが辞めるというので
ホールに出ている三鴨氏だけでは成り立たなくなって
閉店するということだったので、
「やめてしまうのか」と疑問調で書いたつもりですが、
読者の方が訪問して三鴨氏に聞いたら
「でたらめだ」と立腹されたとのことでした。
本当に辞めるのか、と断定したものではありませんが、
年内で閉店しないのであれば
これまた誤解を受けかねない文だったかもしれませんので、
遺憾に思います。
おそらくスーが辞めなくなったのか、
それとも替わりのスーがみつかったのかでしょうが、
本人は否定していますが相変わらず不入りの店。
パスタランチやお得なディナーとして
格安のコース設定をしてきた以外に、
スタンプカードまで導入してきました。
1回行く毎に1ヶスタンプをもらい、
途中3回、5回、7回と特典はあるようですが、
最終的には10回いくと2人分のディナーが贈られるようです。
かなり高額に位置していたフレンチで、
ファミレスみたいなこの集客サービスは
私の知っている限り他にはありません。
師匠であるサヴォア氏がどう感じ取るか、
そんな背景もありまして、
スーシェフの辞める話からネタに使ってしまったのが真相です。