第5回 低価格店 ラミティエ (高田馬場)

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  • 2003年5月23日(金)
外観、内装はまったく普通の街場のレストランというか食堂です。
詰め込み主義ですし、2回転営業なので
予約は18時か20時に限られます。
テーブル間は狭く、コートは自分で掛けなければなりませんし、
荷物は空いている椅子か足元に置かなければなりません。
スペースや内装、什器を必要最低限までにし、
なるべく客を多くとる営業方針をとっています。
つまりサービス面では客側として
まったく居心地が悪い店になってしまいます。
テーブルも小さいし、椅子も長時間は無理な造りです。
低価格なのは当たり前です。
しかし、価格と料理がそのハンディを補って
余りあるくらい魅力的なのです。

ランチのメニュではないかと一瞬思わせるディナー価格は2000円。
前菜とメインの2品で構成されたプリフィクスタイプです。
確かに内容は、鴨のコンフィ、鶏白レバー、エスカルゴ、
仔羊とクスクス、牛ハラミとフライドポテトといった
いわゆる「ビストロ料理」です。
高価格店の豪華な内装と高級食材にのみ慣れた人には
若干違和感を覚えることでしょう。
しかし、蕎麦屋のように1枚だけでは空腹を満たせず、
何枚も頼まなければならないようなシステムではありません。
2000円ぽっきりで量的にも充分満足できるものです。

価格が価格ですから、高価でない食材でも
大量には使えないのでしょう。
仔羊の場合食材は少なくせざるを得ないのですが、
変わりに添え物のクスクスを多めにし、
スープ仕立てのラタトゥーユを掛けることによって
満腹にする仕掛けを施しています。
前菜を含めて、野菜を多めに添えているのは
ヘルシー志向の人にはありがたい。

ワインも小売価格の1.5倍程度しか掛けていないので大変安い。
(店でのワインの値付けに関しては、明日書きます)
もともと高級ワインが合う店構えや料理内容ではありませんから、
4000円前後のワインで充分というか、
それより高額な5000円以上のワインはありません。
予算は2人で1万円というところでしょう。

居酒屋的な雰囲気のフレンチ風食堂といった位置づけです。
ここで中価格店や高価格店での食材、
サービスを期待しないでくださいね。
CPとは支払う価格を分母にして
料理やサービスといった要素を分子になぞらえて
考えるべきと思います。
「イゾラ」(白金)のピザが1枚1900円するんですよ。
生地とトマトソースとチーズと葉っぱ数枚のマルゲリータで。
その手間、食材費を考えたら、どちらがお得でCPがよいか、
一目瞭然ですね。

自宅の近くに1軒欲しい店でありますが、
近距離だからと帰りにタクシーを利用すると、
あっとう間に料理代相当分が吹っ飛びます。

コンセプトを合わせるならば、地下鉄か徒歩をお勧めします。