第432回 デパ地下の野田岩

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  • 2004年10月2日(土)
読者の方から
「高島屋の特別食堂以外に、
なんと地下でも野田岩が鰻を売っている」
との情報をいただきました。
あまりデパ地下をうろうろしない友里は、
いつから野田岩が地下に進出したのか知らなかったのですが、
先日調査のために訪ねました。
実は久しぶりに
ロブションの「サロン ド テ」に行ってみようと
考えたついでだったのですが。
サロン ド テは6~7割り方客で埋まっていましたか。
しかし、カウンターには客はほとんどいませんでした。
そのカウンターは
未だオープンして半年しか経っていないというのに
かなり傷が目立っておりました。
値付けが高いので、内装や配色、
スタッフの服装といった物珍しさだけでいつまで集客できるか、
ヒルズの本店も昼だけではなく夜も空席が目立つようになりました。
オープン当初のあの長蛇の行列は
何かの間違いだったようです。

そして食後に地下の野田岩へ。
一瞬目を疑ってしまったショーケース内。
3種ほど大きさの異なる蒲焼の値札には、
なんと、「国産養殖鰻」と大きく書かれていたのです。
「養殖」と潔く書いてあったのには驚きました。
私は、すべて天然鰻と錯覚させるような営業を問題視しただけで、
天然鰻だけに「天然」と書けばいいと思うのですが、
野田岩は徹底しているようです。
本店でも、メニューの各鰻に「国産養殖鰻」と書いてあるのか、
近々に調査訪問しなければならないことになりました。

そして、中央に一串だけ鎮座していた蒲焼は、
「国産天然鰻」とあり、12000円以上の値付けとなっています。
おいおい、こんなに高いのかよ。
私が本店で食べた「中串」は、5000円前後だったと記憶しています。
ということは、あれは「輸入天然鰻」
(アンギュラ・アンギュラ)だったのでしょうか。
それにしても、値付けの高い「前川」でも
天然鰻は5500円からあります。
「尾花」の筏、大串は1万5千円前後でしたが
二人分以上の量がありました。
「国産天然鰻」を無理して仕入れたので、
高くなってしまったのでしょうか。

それから信頼できる知人からの情報です。
なんと「尾花」の暖簾から、
「天然鰻」の文字がなくなったということです。
ということは、お土産を入れる紙袋も作り直したのでしょうか。
天然鰻をほとんど出していない店ですから
当たり前といえば当たり前なのですが。