第429回 大箱にして正解だったか、分とく山 1

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  • 2004年9月29日(水)
奇抜なアスロックを使用した外壁のメンテは大変なようです。
職人が二人がかりで架台を使用しながら、
アスロックを一つ一つ清掃していました。
普通の店構えでは必要としないこの経費、
「分とく山」は移転して固定費率がかなり増大したと考えます。

4月の移転当時から、割と予約が入りやすいのが不思議でしたが、
雑誌などマスコミにあまり取り上げらなかったのが不思議でした。
元祖「予約の取れない和食屋」のプライドとして、
フード・レストランジャーナリストや料理評論家たちに
媚を売らなかったからでしょうか。

ところが先日、マスコミに大きく取り上げられているのを発見。
なんとTVです。
野崎さんはじめ何人かのスタッフが、
アテネ入り、「長島ジャパン」の専属料理スタッフとして帯同し、
選手に料理を提供したドキュメントのような番組でした。

大変な宣伝になると思われた企画でしたが、
現在も無茶苦茶に盛況とは思われない状況、
私はこの原因を考えました。

本人が別に出資しているわけでもないのに
冠をつけてしまった「長島ジャパン」。
一部のマスコミを除いて、
彼の言動すべてがまったく批判の対象とされず
タブー視されているのが不思議ですが、それは別として、
私は野球選手の食事の賄いをしたのが
まずかったのではないかと考えます。

プロ野球選手の飲食としてすぐ思い当たるのは、
「焼肉」、「ステーキ」、「高額クラブのウイスキー」です。
繊細な和食のイメージを重ねる視聴者は
少ないのではないでしょうか。

しかも、ホテルのホールでの食事は、ブッフェスタイル。
造り置きの大量料理がTV画面でクローズアップされていました。
ホテルのバイキング料理とオーバーラップしてしまったのは、
友里だけではないと思います。
話題造りも兼ねて
店側はこの仕事を引き受けてしまったようですが、
メダルの結果は別にして、依頼側も引き受け側も
あまり意味がなかったのではないかと考えます。

(明日につづく)