第414回 他店へ2回行ったほうがよい、バードランド 2

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  • 2004年9月14日(火)
3品の前菜盛り合せと鳥刺し、レバーパテなど
お勧め料理が続きましたが、
この店の料理の特徴は「食べやすさ」だけのようです。
鳥刺しにしてもレバーのパテにしても、癖を感じず食べやすい。
しかしそれは褒め言葉とも言えないと考えます。
焼き鳥のレバーもそうなのですが、
レバー本来の香りや味わいをはずしたら、
それはレバーではないのでは?

良く食べやすいジビエなどと
ガイド本などで紹介されていることがありますが、
初心者が最初から受け入れられるものが
旨いジビエでないのと同じです。
トウフヨウ、カラスミ、白トリュフにしても
最初はちょっとその香り、味わいに腰が引けるのは当然のはずです。
ロブションが、このあっさりとした
万人受けするレバーを絶賛していたという話を聞くと、
フレンチ以外の料理に対する彼の評価に疑問を持ってしまいます。

各部位の焼き鳥は、値段を考えなければ悪くはない。
量も充分で「つくね」以外は
野菜焼も含めて満足するものと言えるでしょう。
ただし裏メニューであった「親子丼」と「プリン」。
評判の割にちょっと濃厚なだけで
傑出したものをまったく感じません。
最後のスープもイマイチでした。

生ビールは値段の割にジョッキが小さく少量。高い。
ワインは4千円くらいから1万円以内、
銘柄は有名でないですが、
南仏のワインが5千前後と低価格のワインが主体です。
ただ、洗浄が甘かったのか、
口紅が付いたままのグラスには驚きました。

<結論>
コースに単品を1品追加して、安めのワインを頼んだ割に
一人1万4千円弱。他の有名焼鳥屋の倍近くいってしまいました。
ロブションや料理評論家、
フードジャーナリストの褒め言葉に乗せられず、
同レベルの店は他にあります。
よって、この店を避けて、他店へ2回行く事をお勧めします。