第408回 隠れ家的な割にまとも、ラ プリムラ 2
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- 2004年9月8日(水)
「近藤」のやせ細った生臭い穴子よりかなり旨く感じたのは
それほど「近藤」のレベルが低いからでしょうか。
選べない前菜は鯛のカルパッチョ。
燻香をつけているとのことでしたが、あまり感じなかったが
肉厚に切られていて私は食感よく食べ応えがありました。
質はイタリアンではこんなものでしょう。
ジャガイモのピュレに甘く味付けた手打の「チャルソンズ」、
私はたとえリピートしても次回からは頼みません。
話のタネにはいいですが、ワインが進まず量も少ない。
他のタリアテッレやタリオリーニのラグー物が
結構な量で魅力的に見えました。
しかし、セコンドのフリウリ料理、「グーラッシュ」で挽回です。
牛肉の赤ワイン煮込みのようなもので、
パプリカが利いていてなかなかおいしい。
同じく量が物足ないのですが、
フリウリ地方の人は小食なのでしょうか。
ワインは種類が多くはありませんが値付けは安い。
小売の1.5倍以内のものが目立ちます。
しかし残念なことに、
1万円前後と料理に比べて絶対額の高いワインを主体にしています。
この家庭的なレストランなら
7千円までに抑えていただきたいと思います。
マダムもシェフも若い方で、過不足ないサービスといえますが、
食前酒を飲みながら料理を決める楽しみを
せかさないでいただきたい。
何回か催促に来たのはちょっと残念でした。
ほとんど身内だけの営業なので、
サービス料をとらなければより納得する店と考えます。
<結論>
フリウリ料理以外にメニューを見て、
気になる物が見当たらなかったのが残念。
選択肢も限られているので、食後の満足度の割に、
すぐさまリピートしたくはなりません。
季節によってかなり料理が変わるという条件付ならば、
リピートも可と考えます。
絶対額が高いワインが多いので、
一人1万5千円前後になるでしょう。