第407回 隠れ家的な割にまとも、ラ プリムラ 1
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- 2004年9月7日(火)
4軒しかない小さなマンションの地下にあります。
実にわかりにくい。
近傍には不振が続く「トレフ ミヤモト」や
「サンジュリアン」があり方角の悪さを連想させます、
といったら宮本氏たちに怒られますか。
しかし、キャパを極端に抑えた営業が功を奏したのか、
巷の評判は良いようです。
ドアを開けると目の前がカウンターと
その奥には半オープンな厨房です。
そしてホールはかなりの余裕を持って
4人掛けのテーブルがわずかに3卓しかありません。
巷の芸能人、業界人が出没する「隠れ家レストラン」は
ごちゃごちゃしている所が多いですが、
ここは落ち着きという点では本当の隠れ家の雰囲気があります。
料理は6500円の変則プリフィクスコースのみ。
前菜がシェフのお任せになり、
プリモが4種、セコンドが魚を入れて5種と
小さい店なので仕方がないかもしれませんが、
選択肢はあまりありません。
パスタはタリオリーニやタリアテッレなど手打麺が多く、
フリウリの郷土料理である「チャルソンズ」なるものが
一番手に書かれてあります。
セコンドも和牛や青首鴨、蝦夷鹿、フォアグラと
この時期ありきたりの食材の他に、
同じくフリウリの「グーラッシュ」なる郷土料理。
食指を動かされるものがメニューからあまり伝わってこないため、
私はフリウリの郷土料理の選択に追い込まれました。
<明日に続く>