第401回 飽きられるのは早いかも、クロ ド ミャン 2

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  • 2004年9月1日(水)
中華鍋で炒める有機野菜の量に驚き、
山盛りのパスタもその量と価格を考えれば文句をつけられません。
この店のウリ料理の一つである
「白金豚の肩肉・豚足の網脂包み焼き」は一日限定2組までとか。
その大きな肉の塊を見ただけで食べきれるか不安になります。

狭い厨房、限られた機材での調理ですから、
ココット仕立てやソテー物が中心となり、
よく言えばビストロ風、コテコテ味の料理が続きます。
名物料理の一つ、「フォアグラのお好み焼き」は
わざわざ頼むものではありません。
山芋を使った具のないお好み焼きに
フォアグラのソテーが挟まっているだけのもので、
私には変化球と言うより暴投に感じました。

量と価格はいいですが、
その味付けに好き嫌いがでてしまう料理と考えます。
唯一アミューズ的な位置づけの牡蠣が1つ千円と高い値付けで残念。

ワインは高いのか安いのか検討がつきません。
リストというものがなく、好みの傾向を言うと、
奥から3本ほど持ってきてチョイスさせるシステムです。
しかし、店側は積極的にワイン価格を開示しません。
5~8千円の範囲なのですが、
選んできたワインも微妙に有名どころをはずしており、
普通の知識では仕入れ値を推定させない
高度な営業戦術といえるでしょう。
サービス料は客一人当たり500円固定とこれまた画期的。
料理よりワインがかなり高いので、
たらふく飲みますと一人1万円を超えてしまいます。

<結論>
ビッグポーションで少人数だと皿数を頼めない。
メニューは豊富なので、
他の料理を制覇したくてリピートしてしまいがちだが、
2回目以降はその濃厚な味付けや独特のワインサービスなどで、
飽きてしまう可能性があります。