第381回 麻婆豆腐めぐり その3陳麻婆豆腐店

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  • 2004年7月30日(金)
麻婆豆腐の産みの親という
陳婆さんの直系の四川の店が日本に進出してきたとのこと。
私はそのうちお台場店と赤坂本店へ何度か足を運びました。


- お台場店 -
麻婆豆腐専門店です。
赤坂のように他の四川料理は用意しておりません。
1280円でザーサイ、スープ付きでご飯はおかわり自由です。
普段は本場の7割の辛さに調整しているそうですが、
本場と同じ辛さを要求しました。10割と言うそうです。

辣(ラー)である唐辛子を強く感じるが、
麻(マー)の花椒をあまり感じず、
備え付けのミルでバンバン花椒をかけました。
花椒は赤い粒でしたが、それほどの痺れは増しません。
豆板醤の味わいも感じ、辛さの中にも甘みというか
いくつかの味を感じましたが、
クーラーが強かったからかあまり汗をかきません。
辛いが充分味わえる範疇のもので、
趙楊のように、花椒だけの味というか痺れだけではないのです。
ただし、生ビールは非常に薄く状態も良くないように感じ、
一番安い紹興酒もうまくないものでした。


- 赤坂店 -
この店はランチでも陳麻婆豆腐セット以外に
魚香茄子などを含めて4種のランチに
ピータンなどツマミもあります。
昼時はかなり混雑しておりました。
夜には各種四川料理の単品以外にもコースが用意されています。
4800円くらいから1万円くらいの範囲ですが、
この一番安いコースは内容を見ると、趙楊よりお得と感じました。

値段は950円(ランチ)となぜか安く、
同じくスープ、ザーサイ付きです。当然10割を頼みました。
唐辛子などを含めた辣油のせいか赤っぽいのですが、
花椒はあまり感じず、置いてあるミルの切れ味も悪く、
たくさんかけられません。
お台場と同じく、
花椒自体の力不足(鮮度か質の問題か)を感じました。


2店に共通していることは、日本人に合うというのでしょうか、
辣にそれほど強くない麻がバランスよく、
多少咽る場合もありますが充分食べられる辛さ、痺れです。
強いて比較するならば、足の便は悪いですが
お台場店のほうがより辣、麻が強いと感じます。
辛めの麻婆豆腐を食したいのなら、
お台場店をお勧めします。勿論「10割」で。
四川飯店本店へいくくらいならば、
より駅から近い赤坂店でも充分満足することと思います。