第377回 傑出していないが平均以上、てんぷら 深町 1

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  • 2004年7月26日(月)
綺麗に整頓された店です。
テーブル席が付け足しのようで見た目も悪いですが、
店内は白木で統一されていてすがすがしい。
そして室内には油っぽさがありません。
「みかわ 本店」の
雑然とした油っぽい雰囲気が天麩羅屋だと思っている人には、
この店や「楽亭」を見たら驚くことと思います。

10席あまりのカウンター、最近巷で有名になり
評価本やガイド本で盛んに取り上げられるようになってきましたが、
平日の夜は満席にはならないようです。
主人と恐らく奥さん、ご子息の家族経営でしょうか、
やや素人っぽさが残っている接客です。

お好みもあるようですが、コースは3種。
基本のネタはかわりません。
エビ2、魚4、野菜5に天丼か天茶、バラ飯がついて8千円。
造りが一品増えて1万円。
それに天麩羅が3品(当時はソラマメ、ウニ、ハマグリ)ついて
1万3千円です。
追加の天麩羅はなんと1品当たり千円と
かなり高価なもののようです。

初めての訪問では、ネタ数がわかっていても量がわかりません。
よってこの店ではお造り付きの1万円が初めてならよいと考えます。
2千円の差額の割に出てくる刺身はお買い得です。
ヒラメの薄造り、といっても透き通るほどではなく適度な厚み。
質的に2千円ならわるくはありません。
「楽亭」や「みかわ 六本木店」の造りの半値くらいで
一応「お造り」が食べられるわけですからお勧めです。

そのほか、
肴用と天麩羅お好み単品用のメニューが用意されているので
客にはわかりやすい。
ふなずし、ばくらい、とうふようなどあまり見かけないもののほか、
白子、フグ白子など充実しています。
そして価格も適度となっております。

<明日に続く>