第355回 ワインの諸々 その24グラスワインの適正な値付けは?
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- 2004年7月4日(日)
ヘビーなドランカーが少なくなってきたのか、
若い女性客が多くなってきたからか、
グラス売りをする店は当たり前になっていますし、
白、赤ワインでも
数種用意している店もよく見るようになりました。
客としては使い勝手が良くなり、大変有難いのですが、
数種用意している店に共通している傾向は、
グラスワインが高めの設定になっているということです。
入店する客数は限られているわけで、
ただ扱うグラスワインの種類を増やすということは、
回転率が落ちるということです。
良心的な店では
抜栓して何日も経ち、ヘタッたワインをごまかすため
キンキンに冷してでも最後まで使い切る
といったことはしないと思います。
歩留まりの問題から、
やや価格設定を高めにしなければならないのは理解できるのですが、
それでもあまりの掛け率に驚くことはしばしばあります。
1本750ミリリットル。
使用グラスにもよりますが、
見栄えよい量をついでも7~8杯はとれる計算になりますが、
仕入れ値の1/8の何割増しといった
価格でない店がかなり多いのです。
数杯売ったら
仕入れ値を回収できてしまうような値付けをよく見るのですが、
一度、客としての立場からも、どのくらいの掛け率が適正なのか、
意見を言うべき時期にきていると考えます。
店側、客側の両方の立場の方達のご意見も伺えれば幸いです。