第284回 友里征耶の疑問 その11レストランはどこまで増える?

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  • 2004年4月24日(土)
最近は消えていく店も多いですが、
新しくオープンしてくる店もどんどん増えています。
オーナーシェフブームというのでしょうか、
実際の資本の出所はわかりませんが、
若手のシェフやメートルの料理店のオープンが
ここ数年目立ってきました。

そして、昨年くらいからの傾向でしょうか、
若手でないベテランの人たちの店が出てきているようです。
いわゆるグランメゾン系というか、
老舗や高額店で雇われシェフをやってきた人たちが、
今までの店とはまったく違ったコンセプトの
自分の小さな店を出してきたのです。

レカンの十時シェフ、アトーレの室井シェフなどです。
アピシウスの元ソムリエも、自分の店をだしてきたと聞きました。
雇われで長い間店に貢献していたら、
いつの間にか、本場で数年修業してきただけ、
もしくは市井の個人店でスーシェフをはってきただけで独立して、
脚光を浴びている30過ぎの若いスターシェフに
刺激を受けたこともその理由の一つかもしれません。

雇われとオーナーシェフ?では、
一発当たった場合の見入りはまったく違うことでしょう。
スポンサーを探してより大箱な分店を出す事も可能なのですから。
マスコミに登場する、講演やイヴェントに参加すると言った副業も
オーナーですから自由です。
やはり、雇われシェフですと、
スポットの当たり具合が暗いようですね。

しかし、このままいくと街中に料理店が溢れそうです。
これからもどんどん若手のスーや現地修業者が
独立してくるでしょう。
スターシェフになった先駆者のウマミを良く見ていますからね。

そしてグランメゾン系、老舗の雇われシェフも
同じような独立志向が強まると考えます。
そのうち、客より店の数のほうが多くなると言った
笑える状況になるかもしれません。