第264回 ワインの諸々 その16蒸留酒のロックアイスについて
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- 2004年4月4日(日)
私はハードリカーが得意ではないのですが、
シングルモルトを各種用意しているバーへ行く事が
たまにあります。
ワインとは違う、独特の香り、甘みを感じながら
ゆっくり時間の経過を楽しみます。
孤独を感じながら一人で飲む場合に合うお酒ではないでしょうか。
詳しくないのですが、モルトも凝り出すと
財産を減らしてしまうほど奥深いものと聞いた事があります。
飲み方はロックにしています。
特に出来合いではなく、その場で氷の塊からアイスピックを使って
丸い球状に仕上げてくれるところは好きです。
見た目以外に、砕いたアイスでなく球状の氷の利点はなんなのか。
球状の氷は砕いたものより同じ重量だと表面積が少なくなります。
熱の伝導は表面積に比例しますから、
球状の氷だとモルトは冷えにくいと考えます。
ワインでもそうですが、香りは冷やしすぎると出ないもの。
私が思うに、モルトも冷えすぎず、氷は解けにくく
よってモルトは薄まりにくい、というのが
球状の氷のメリットと考えます。
先日、確か鮨屋だったと記憶していますが、
予算の関係で日本酒を断念、焼酎を頼んだのですが、
氷は造り置でしたがこの大きな球状のもの。
いわゆる高額店ではなくスシネタも並なのですが、
このサービスに感動しよろこんで何杯もおかわりしてしまい、
普段よりかなりピッチがあがり支払額も増えました。
酔いが醒めて冷静に考えたら何の事はありません。
氷がでかくてグラスに注がれる1杯分の焼酎の量が
かなり少なかっただけのこと。
店としては安い氷を使って、
少ない量の焼酎で普通の1杯分の料金をとっているのです。
店側の売り上げ増の戦略に
まんまとはまってしまっただけのことでした。
自分の甘さに呆れたのは言うまでもありません。