第242回 ある週刊誌への取材回答 その6事実誤認が活字になっているが責任を感じているか

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  • 2004年3月13日(土)
・当方で確認しましたところ、事実を誤認されたまま
 活字になっている部分がございますが、それを読者の側が
 文字通りに受け取ってしまう可能性につきまして、
 責任を感じていらっしゃるでしょうか。
 また、そのような部分につきましては、
 今後、店側に訂正なり謝罪をするご意志はお持ちでしょうか。

<回答>
拙著にも書きましたが、私の記憶と記録の一部から書いたものです。
完全無欠ではありませんから、
記憶違い、記録間違えがあるかもしれません。
しかし、自分としては事実に則って書いたつもりです。
しかも、出版社も今まで、
「事実誤認」と指摘を受けたところはないと言っております。
具体的ご指摘されれば、真摯に受けとめたいと考えます。
逆に私からの反論です。
そこまで言うのなら、今までの評価本が、
ヨイショ、持て囃しをして
読者に文字通り間違った印象を与えてしまっている責任は
どうとるのでしょうか。
おいしいと煽った店で、それほどの店ではない、
といったクレームをもった一般客を私は多数知っています。
拙著に賛同していただいている多くの読者もその人たちですが、
既存の評論家・フードジャーナリストは
彼らへの責任を感じているのでしょうか。
いかにも料理人が
真摯に客の満足を考えているかのような記述をしていた店が、
「客追い出し」を頻繁にしていた、
芸能人を優遇するため、定員オーバーして
カウンターに無理に突っ込んできた、
という事実に責任を感じないのでしょうか。
過大評価した店に行って落胆した
一般読者・一般客への責任はどうなるのでしょうか。
店側も、都合の良いこと、
間違った過大評価を垂れ流してもらったことは
当然と受けとめているのはいかがなものか。
「いや実は自分はそんなに性格は良くない」、
「金儲けしか考えていない。客は二の次だ」とか、
逆に訂正を要求するべきでしょう。